こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、不安や恐怖心を取り除くための方法を紹介します。
みなさんは、恐怖で足が竦んでしまう経験をしたことはありませんか?
例えばの話で、高所恐怖症の人はロープウェイや観覧車のように高い所を連想させられるモノを見ただけで恐怖心から体が強張ってしまいます。もっと身近なもので言うと、面接を前にしたほとんどの人は手にじっとりとした嫌な汗をかくほどに多大な不安を感じる筈です。
私達にとって、恐怖から普段通りの力を発揮できなくなる場面というのは意外と多く存在しています。
ここでは、そんな恐怖心や不安から足が竦んでしまった経験のある人向けに、不安や恐怖心を取り除くための方法を紹介します。
不安や恐怖心を取り除くための方法
先に結論から言いますと、不安や恐怖心を取り除くための方法とは『逆制止』のことです。これは南アフリカの精神科医ジョゼフ・ウォルピによって提唱された心理療法です。
『逆制止』とは簡単に言ってしまうと、不安や恐怖といった感情に対してまったく逆のリラックス状態を作り出すことによって、不安や恐怖心を解消しようとする方法です。
「そのリラックス状態ってなんだよ?」と思われた方のためにざっくりとした説明をしますと、強張ってしまった筋肉を弛緩させたり、ゆったりとした呼吸を繰り返したりすることを表しています。ようするに、言葉通りの意味で緊張を解こうとする動作を表現しているわけです。
そもそもの話、何でリラックス状態を作り出そうとしたら、不安や恐怖心を解消できるのでしょうか?
その理由は、『リラックスした状態』と『緊張した状態』というのは両立できないという前提から成り立っています。
どういうことかというと、例えばの話、極度の不安からパニックになっている人と、凄くリラックスして寝そうになっている人を想像してみてください。そしたら、この二人の状態を掛け合わせたパニックになりながらもリラックスもしている人を想像してみましょう。
「そんなこと出来るかっ!?」とキレられるかもしれません。まさにその通りで、そんな器用な真似のできる方をイメージできないと思います。ていうか、パニック起こしながらリラックスしている人とか実在していたらちょっと怖いです(汗)
つまり何が言いたいかというと、『リラックスした状態』と『緊張した状態』というのはある意味で相反する感情であり、それぞれがお互いを打ち消し合う関係にあるのです。なので『緊張した状態』の時に、敢えて『リラックスした状態』になろうと行動することで、その中間にあたる『正常な状態』になれると考えられたわけです。
『逆制止』を実践するには?
ここまで『逆制止』に関してざっくりとした説明をしました。ただ、多くの方は「そんな説明とかどうでもいいから、早く実践する方法を教えろよ!」と思われたかもしれません。
なので、ここからは『逆制止』の実践例を紹介していきます。
まず前提としまして、この方法は不安や恐怖心を解消するために、それと真逆であるリラックス状態を作り出そうとすることが重要なのだと念頭に置いておきましょう。
ようするにぶっちゃけてしまうと、好きな音楽を聴いたり、感動したマンガのシーンを思い出したりと自分がリラックスして安心できることなら何でも良いんです。それを不安や恐怖心を感じた時に繰り返してください。
こういう言い方をしてしまうと「丸投げするんじゃねぇよ!」と怒られそうなので、一応参考にしてもらえるように具体例を挙げておきます(汗)
- 自律訓練法(じりつくんれんほう)
- 漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)
まず『自律訓練法』とはリラックスした状態で、6つの公式と呼ばれる
- 手足が重い
- 手足が温かい
- 心臓が静かに打っている
- 楽に呼吸している
- お腹が温かい
- 額が心地よく涼しい
といったことを順番に意識していき、ストレスや緊張を和らげる催眠療法です。
そして『漸進的筋弛緩法』というのは、体に力を入れて「緊張しているな……」という感覚を意識できてから、一気に力を抜きます。これを繰り返すことによって、意図的にリラックスしている状態を掴もうとする方法を指しています。
因みに、さっきの好きな音楽を聴くといった方法は、ちょっと難しい用語で『系統的脱感作法』と言います。
なんか色々と説明しましたが、もしも不安や恐怖心を解消したいと考えているなら、その際に真逆となるリラックス状態を作り出すことを繰り返すように意識してみるとよいかもしれません。少しでも役立ててもらえたなら嬉しいです。
さいご
今回は、不安や恐怖心を取り除くための方法を紹介しました。
まとめると、
- 不安や恐怖心を取り除くための方法とは『逆制止』のこと
- 不安や恐怖といった感情に対してまったく逆の『リラックス状態を作り出す』ことによって、不安や恐怖心を解消しようとする方法
最後までお読み頂きありがとうございました。
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