こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、人に何かを教える際に注意すべきことを紹介します。
みなさんは、誰かに勉強を教えたことはありますか?
勉強に限った話ではなく、年下にゲームのルールを説明したり、後輩に仕事のやり方を指導したりなど人に何かを教えなければいけない場面というのは、普通に生活していれば誰しも一度は経験したことがあると思います。
そんな私たちにとって身近な行為ですけど、教師のように日常的に教える立場にいる人でさえ、実際に人に何かを教えようとした際に戸惑うこともなく行動のできる方というのは少ない筈です。
ここでは、そうした誰もが困惑してしまう状況で失敗をしないために、人に何かを教える際に注意すべきことを紹介していきます。
人に何かを教える際に注意すべきこと
先に結論から言いますと、人に何かを教える際に注意すべきこととは『教わる側の意識がちゃんと指導する側に向いているか確認する』ことです。
もう少し具体的に言うと、誰かに勉強などを教えようとする際には、その教え方をいろいろ考える以前に、教わる側にその内容を自身で学ぼうとする意識を持ってもらう必要があるのです。
こんな言い方をすると「は? 教わる奴がやる気になっておくのなんか当たり前だろ?」と思われる方もいるかもしれません。確かに、結局のところ最もつらい努力をしなければいけなくなるのは教わる本人なわけですから、前提としてやる気になっておく必要があるのは当然のように思えます。
しかし、実を言いますと、そんな当たり前のことを私たちはすっかり忘れてしまっているのです。
どういうことかというと、私たちは長い間、学校という場所に通うことで先生に教えられてきた経験から「お金を払っているんだから、教えてもらうのは当然だ!」という認識に自然となってしまっていて、自身で学ぼうとする意識が芽生えにくくなっているのです。
外山滋比古さんの著書『思考の整理学』の中で、こうした自分の頭で考えられなくなった人々の事をグライダー人間と表現されています。
つまりは、客観的な認識としては教わる側にやる気があるというのは当たり前かもしれないんですけど、実際には私たちの中にある「教わるのは当たり前」という無意識から、教わる際に自然と受け身になってしまっているのです。
勉強の方法そのものを思案する以前に、そうした教えてもらう側の意識を変えることが、人に何かを教える際には重要になるのだと理解しておきましょう。
大昔の道場で行われていた稽古の仕方には意味があった?
ここまでで人に何かを教えようとする際には、まず教えてもらう側の意識を変える必要があるのだと説明してきました。
それを踏まえたうえで、実際に人に何かを教える状況になった際にはどう行動すればよいのでしょうか?
その方法を簡単に言ってしまうと、本人が自力でも学びたくなるようにサポートするという教え方が基本になります。
ようするに、一方的に教えるのではなくて、あくまで本人に学ぼうとする意識を持たせて、自主的に行動させることが教え方として最も効率の良い方法なわけです。
ただ、こんなどこの誰かもわからない奴から偉そうな説明をされても、納得のいかない方は大勢いると思います。なので、少しだけ話を変えさせてください。
昔のマンガやドラマの話で、主人公が剣術を学ぶために、とある道場の師範に弟子入りするというような場面を想像してみてください。そこで、竹刀にさえ触れさせてもらえずに、ずっと掃除などといった剣術と関係のない事ばかりをさせられているシーンを見たことはありませんか?
これは完全なフィクションというわけじゃなくて、実際にあった事でもあります。ところで、そもそもの話、なんで剣術を習いに来ている人に対して教える側であるはずの師範は、まったく無関係の掃除といったことを弟子にさせていたのでしょうか?
その理由の一つを説明しますと、剣術とは無関係のことを無理矢理やらせることによって「なんで剣術を教えてくれないんだ!」といった風にやる気を起こさせ、見取り稽古のように自力で学ぼうとする意識を持たせようとしていたからなのです。
ようするに何が言いたいかというと、人に何かを教えようとすることは結果的に相手に受け身の姿勢を取らせるようなものではなくて、「絶対に技を盗んでやる!」のように相手に自力で学ぼうとする意識を持たせることを表しているのです。
なので、もしもこれから人に何かを教えなければいけないような状況になったら、本人が自力でも学びたくなるようにサポートすることを意識してみましょう。
さいご
今回は、人に何かを教える際に注意すべきことを紹介しました。
まとめると、
- 人に何かを教える際に注意すべきこととは『教わる側の意識がちゃんと指導する側に向いているか確認する』こと
- 誰かに勉強などを教えようとする際には、その教え方をいろいろ考える以前に『教わる側にその内容を自身で学ぼうとする意識』を持ってもらう必要がある
注意点としまして、こうして偉そうに書いていますけど、これまでの内容が絶対に正しいというわけではもちろんありません。
効果的な教え方というのは、その内容、教わる人によってそれぞれ適切な方法が変わってきます。なので、これはその無数に存在する方法のほんの一部だと思って、参考程度にとどめておいてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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