こんにちは! 涙目の忍者です!
今回は、将棋またはチェスを始めようと考えている人向けに、将棋とチェスの明確な違いを紹介します。
みなさんはチェスと将棋の違いってなんだと思います?
- プレイしている国の違いだけだろ?
- 日本版のチェスが将棋なんじゃないの?
- 似たようなボードゲームだからそんなに違いはない
こんなことを考えておられる方が大半だと思います。将棋を『Japanese chess』、チェスを『西洋将棋』と表現する人もいるくらい、二つのボードゲームを混同している人は多いと思います。そう思っている人達に声を大にして言いたい、全然違います!
私自身、普段から将棋を好きでやっていたので、昔PCに内蔵されていたゲームでチェスを始めた時「どうせ海外版の将棋みたいなもんだろ?」となめた態度でプレイしました。その時、コンピュータのレベルを最大にしています(汗)
その結果、十手もかからずに負けました。マジの話です。お互いにポーンを前に動かして、相手がクイーンを動かした瞬間、画面にチェックメイトという表示が出ました。正直、思いだしたくもない昔の話なので、ひょっとしたら五手も指していないかもしれません(汗)
最序盤で負けが確定する。将棋ではまずありえないことです。ここで理解してもらいたいのは、将棋になれている人間が瞬殺されることのあるほどに、二つのボードゲームには違いがあるということです。
これから紹介する将棋とチェスの明確な違いは主に三つです。
- チェスには引き分けが存在する
- 将棋は終盤にかけて手数を増やす
- チェスは序盤からでも勝負が決まる
具体的に説明します。
チェスには引き分けが存在する
将棋とチェスの大きな違いの一つは、チェスには引き分けが存在することです。
「将棋に引き分けはないの?」と疑問に思われる方に説明しておくと、将棋にも両者が入玉するといった引き分けになるような状況は確かに存在します。
「じゃあ、最初に言ってることが嘘になるだろ!」と不満を持たれるかもしれません。ここで、よく考えてみてください。引き分けの可能性があると、実際に引き分けになるのとでは大きな違いがあります。
将棋で引き分けになる状況は確かに存在しますが、そんな局面になることはまずありえません。入玉とは王将という取られたら負けになる駒を相手の陣地に入れることを言います。それをお互いにするという状況は想像しづらいと思います。
もしなったとしても、持将棋と言って、角行や飛車という大駒を5点。それ以外の小駒を1点として、お互いに持っている駒の数をカウントしていき、それぞれ24点以上ある事を条件にしており、満たさなかった場合には負けが決まります。
つまり、それほど将棋で引き分けになることは珍しいのです。しかし、チェスでは基本的に動かせる駒が無くなった時は引き分けになります。
ステイルメイトと呼ばれる状況で、取られてしまうと負けになるキングという駒にチェックをかけていない局面で、駒を動かせない状態になることを言います。この時は引き分けとなり、一から指し直すことになります。
他にも、
- スリーフォールド・レピュテーション(将棋でいう千日手)
- 50手ルール(白と黒お互いにポーンが50手連続で動かない状況)
- 戦力不足による引き分け
チェスには引き分けになる状況が多く存在するため、自分に不利な状況を引き分けに持ち込むなど、引き分けにすることを一つの戦略としているゲームでもあるのです。
この点は、将棋とチェスの大きな違いだと思います。
将棋は終盤にかけて手数を増やす
チェスは時間をかける程に戦力を減らしますが、将棋では取った駒を味方として再利用できるので、むしろ終盤にかけて選択肢を増やします。
チェスでは一度取られた駒はボードに戻ってくることはありません。その為、局面を進めていくと、見た目で分かるほどに戦力は減っていき、とれる戦略や選択肢も減っていきます。
しかし、将棋では取った駒を持ち駒として盤上に戻すことが出来ます。つまり、局面の進むごとにお互いの戦力は変動するため、むしろ終盤にかけて戦略も選択肢もどんどん増えていきます。
取った駒を味方にして再利用できる。こういったところは、将棋の面白い部分であり、チェスとの明確な違いです。
将棋とチェスを混同している方は注意しておきましょう。
チェスは序盤からでも勝負が決まる
将棋の駒は基本的に一マスずつ進みますが、チェスの駒は遠くのマスまで移動できるので、かなり早い段階で戦況が動く。
将棋の駒は飛車や角行などを除き、基本的に一マスずつ進みます。その代わり、金将や銀将のように斜めのマスなどにも進めて、守りを固めている駒が多い気がします。つまり、将棋は序盤に守りを固めて徐々に攻めていく流れを持っていると言えます。
そんな将棋と比べると、チェスは駒全体の動ける範囲が広い印象を受けます。例えば、将棋で一番多い歩兵という駒と、チェスで一番多いポーンという駒を比べてみましょう。
歩兵はずっと一つ前のマスにしか動くことはできません。しかし、ポーンは二つ前のマスに移動させることが出来ます。このことからも、チェスは将棋よりも最初に移動できる範囲が広いと考えられます。
では、最初に移動できる範囲が広いというのは、どういうことでしょうか?
これは、小さな箱の中にメチャクチャ動き回る生き物を二匹閉じ込めた状況をイメージすると分かりやすいかもしれません。つまり、それだけ早い段階で敵と衝突しやすいということです。
動ける範囲が広いと言っても、実際に移動できる場所は限られていますから、早い段階で駒の取り合いが起こりやすいです。この点は将棋との大きな違いでしょう。
そして、早い段階で衝突できるということは、極端な話ですが、序盤に決着をつけることも可能だということです。実際、私も十手未満で負けました(汗)
これは、クイーンという将棋の飛車と角行の動きのできる最強の駒の存在も大きいと思います。
将棋では序盤に準備をして地道に攻めます。チェスでは、序盤から攻め込むこともでき、早い段階で戦況が変わることは珍しくありません。むしろ、使える駒が減っていくので終盤の方が落ち着いているとも言えます。
どの段階で戦いが起きるのかも、将棋とチェスの違いかもしれません。
さいご
今回は、将棋またはチェスを始めようと考えている人向けに、将棋とチェスの明確な違いを紹介しました。
まとめると、
- チェスにはステイルメイトトいった、戦略としての引き分けが存在する
- 将棋は取った駒を味方にして、終盤にかけて手数を増やす
- チェスは駒の移動できる範囲が広く、序盤からでも勝負が決まる
将棋やチェスを始めようと考えている方は、この記事を参考にしてくれると嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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