こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、褒めて伸ばすという方法の勘違いについて考えてみます。
みなさんは、褒めて伸ばすという教育法を聞いたことはありませんか?
子どもに対する教育法として、とにかく相手を尊重して褒めることで成長を促すという方法は、誰もが少なからず聞いたことがあると思います。
ここでは、そんな誰もが一度は聞いたことのある教育法に対して、褒めて伸ばすという方法の勘違いについて考えてみたいと思います。
褒めて伸ばすという方法の勘違い
先に結論から言いますと、褒めて伸ばすという方法の勘違いとは『努力していない子に使うと、むしろ逆効果になる』ことです。
そもそもの話ですけど「褒めて伸ばす」という方法を聞いたことはあるでしょうか?
失礼な言い方かもしれませんけど、ほんの少し前までは知らない人の方が珍しい教育方法であり、今でも有効な方法であると信じている方は大勢いる筈です。
具体的に言うと、日本では1940年代あたりから学校教育において「ゆとり」というものを意識するようになり、2002年から「ゆとり教育」というものが本格的に始まりました。ゆとり教育の時代に育った子ども達は「ゆとり世代」と呼ばれていて、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
ようするに何が言いたいかというと、だいたい1940年代くらいから世界では『良質な教育のためには自尊心が大切』みたいな考え方が心理学者たちの間で唱えられるようになり、ゆとり教育というものが生まれるほどに「褒めて伸ばす」という教育法が流行していったわけです。
それを踏まえたうえで、実際のところ「褒めて伸ばす」という方法は教育において有効なのでしょうか?
少し嫌な言い方になるかもしれませんが、実は「褒めて伸ばす」という方法は、万人における教育する手段として有効とは言えません。
それは何故かというと『努力していない子に使うと、むしろ逆効果になる』ためです。
どういうことかと言いますと、少しだけ想像してみてほしいのですが、例えばの話、学校で受けたテストの答案が返却されて、その答案にはクラス内でみると高得点と呼べるくらいの点数が付けられていて、そのことを先生や親に褒められたとします。
ここで考えてみてほしいのは、もしもその高得点というのが「試験日までに何もせずサボっていたのに出た結果」であった場合、その人はどう思うでしょうか?
正直、努力する意味があるのかと疑問に思ってしまうかもしれません。というか、「自分は天才だから勉強する必要がないんだ!」みたいな勘違いをしてしまう可能性もあります。
仮に、このテストの高得点が「試験日までちゃんと勉強して出た結果」であったなら、褒めることでモチベーションを上げられて良い影響を与えられるのですが、「試験日まで何もせずサボっていたのに出た結果」の人を褒めてしまうと、その人の成長を阻害してしまうかもしれないのです。
つまり何が言いたいかというと、「褒めて伸ばす」という教育法は、効果のある人はその前提として「自力で努力のできている人」に限られていて、教育を受ける側である「自力で努力できていない人」に対しては、むしろ努力しなくても良いという考えを生み出してしまう危険性があるわけです。
実際問題として、1940年代から心理学者たちによって流行した「褒めて伸ばす」という方法は、現代において「効果があります!」とはっきり言及されてはいません。研究が進むにつれて、良い面ばかりではなく、努力しない人が余計に努力しなくなるなど、悪い面が多々あることも見えてきたためです。
そもそも「褒めて伸ばす」ということは、相手の『自尊心』を高めてしまうことに繫がります。自尊心の高い人というのは、極端な言い方をしてしまうと「自分の考えが一番正しい」みたいな認識を持ってしまいがちで、自分の行動を優先させて他人の意見を無視してしまうことがあります。
客観的に考えてみてほしいのですが、最初、まったく何も知らないような状態から「人の意見を聞かずに進む人」と「人の意見を聞きながら進む人」がいたとして、どちらの方がより成長できるでしょうか?
一概にそうだと言い切ることはできませんけど、たぶん、ほとんどの人にとっては「人の意見を聞きながら進む人」の方が成長できるのではないかと思うはずです。
なので、もしも今でも「褒めて伸ばす」という方法に執着してしまっている人は、致命的な失敗をする前に、まず『努力していない子に使うと、むしろ逆効果になる』ことを頭の片隅にでも置いておきましょう。
さいご
今回は、褒めて伸ばすという方法の勘違いについて考えてみまsita.
まとめると、
- 褒めて伸ばすという方法の勘違いとは『努力していない子に使うと、むしろ逆効果になる』こと
- 「褒めて伸ばす」という教育法は、効果のある人はその前提として「自力で努力のできている人」に限られていて、教育を受ける側である「自力で努力できていない人」に対しては、むしろ努力しなくても良いという考えを生み出してしまう危険性がある
最後までお読み頂きありがとうございました。
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