こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、不安な気持ちのなくならない理由について考えてみたいと思います。
みなさんは、不安を感じたことはありませんか?
最近だと、円安の影響もあって色々な物の値段が高騰していますし、新型コロナが完全になくなったわけでもなくマスクの着用とソーシャルディスタンス(社会的距離)は今でも意識されています。不安を感じるなという方が難しいかもしれません。
しかし、不安を感じているのは何も今の始まった事ではなくて、思い出してみると、今迄も何かしらの理由で不安を抱えていたと思います。
ここでは、そもそも私たちはどうして不安を感じてしまうのか、不安な気持ちのなくならない理由について考えてみたいと思います。
不安な気持ちのなくならない理由
先に結論から言いますと、不安な気持ちのなくならない理由とは『私たちに備わった不安を感知するセンサーの感度が良すぎる』からです。
前提としまして、そもそも私たちには人間としての本能として、生まれながらに危機的状況に対して素早く反応するためのセンサーのような物が備わっています。
少しだけ想像してみてほしいのですが、大昔、狩猟して生きていた時代において、人間が生き延びるためには何が必要だったでしょうか?
もちろん、獲物を狩るための技術や体力も必要かもしれません。ただ、「生き残る」という点に重きを置いた場合、最も重要となったのは『危険を感知する能力』だった筈です。仮に、狩猟がどんなに上手かったとしても、油断していたところに毒蛇に噛まれてしまったりすると終わりです。
嵐はもちろん雨でさえ「生存」という意味では致命的となる時代で、さらに象やライオンなど自分たちよりも遥かに強い獣が辺りにいる危険な状況で生き残るためには、如何にしてその危険を察知し、そこから退避できるかが生き残るために重要でした。
故に、そんな時代を生きた先祖を持つ私たちには「危険をいち早く見つけるための感度の高いセンサー」が生まれながらに備わっているわけです。
とはいえ、単純に「危険を感知する能力」としてみると何の問題もないように思われるかもしれません。しかし、このセンサーの存在が、私たちが不安な気持ちから抜け出せなくなっている大きな原因となっています。
端的に言ってしまうと『私たちに備わった不安を感知するセンサーの感度が良すぎる』からです。
どういうことかと言いますと、例えばの話で「ものすごく感度の良い火災報知器」を想像してみてください。ちょっとしたボヤでも感知して警報が鳴るので、命の危険を守るという意味においてはとても高性能な装置です。
ただ、そんな高性能な火災報知器をつけて生活してみると、火災の心配は無くなりますけど、例えば煙の出るようなちょっとした料理の時、殺虫のためにバルサンを焚いた時などにも警報が鳴り響き、ぶっちゃけ火災以外の不安を抱えてしまうことになります。
あまり安易なことは言いたくありませんが、現実問題として実際に火災が起きる事なんて滅多にありません。むしろ、些細なことで鳴り響くような「高性能の火災報知器」ではなく、少し感度は悪くても、ちょっとしたことでは反応しない「低性能の火災報知器」の方が良いと考える人もいると思います。
ようするに何が言いたいかというと、私たちはこの「高性能の火災報知器」みたいなのを生まれながらに備えていて、ニュースやSNS等ほんの少しの悪意にも反応して「不安」という形で危険を知らせるアラームを鳴らし続けてしまっているのです。
嫌な言い方かもしれませんけど、絶対にないと言い切ることはできませんが、ニュースで取り上げられるような事件が身近で起こる確率はほぼ0ですし、病気でも、自分がその患者になってしまう確率というのは決して高くはありません。
あと新型コロナに関しても、どうしても私たちに備わった「高性能の火災報知器」のせいもあって悪いニュースが目立っていますが、新型コロナが流行し出してから国民全体が自然とマスク着用などを意識するようになって、今迄に流行していたインフルエンザや風邪による被害が昔よりも低下しました。
もちろん、新型コロナウイルスが出たからといって、インフルエンザウイルスが消えたというわけではありません。私たち自身が、ただインフルエンザが流行していた時にしていなかった対策を、新型コロナの影響でより念入りにするようになったからです。
なので、これからは悪い面ばかりに意識を向けるのではなく、その中には意外と良い面もあるのかもしれないと、色々なことを疑ってみるようにすると良いかもしれません。
さいご
今回は、不安な気持ちのなくならない理由について考えてみました。
まとめると、
- 不安な気持ちのなくならない理由とは『私たちに備わった不安を感知するセンサーの感度が良すぎる』から
- 私たちはこの「高性能の火災報知器」みたいなのを生まれながらに備えていて、ニュースやSNS等ほんの少しの悪意にも反応して「不安」という形で危険を知らせるアラームを鳴らし続けてしまっている
最後までお読み頂きありがとうございました。
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