幼稚になる大人たち【クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲】

映画

こんにちは! 物書きの忍者です!

今回は、2001年に公開された映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』を紹介します。

みなさんは、どんな時に懐かしさを感じますか?

  • 昔みていたドラマの再放送
  • タイムカプセルを掘り返した瞬間
  • 子供の頃、住んでいた家に帰省した時

平成から令和という新しい年号になったことで、昭和生まれの方はもちろん、平成に生まれた方でも昔を懐かしむ瞬間に多く出会うようになったと思います。

懐かしさという感情は、嬉しい部分もありますが、「あの頃はよかったなぁ」のように大半は物悲しい気持ちになると思います。どちらかというと、ネガティブな感情を隆起させるはずです。

今回、この映画を紹介しようと考えたのは、この作品をみれば、そんな懐かしい気持ちをポジティブにとらえられるようになるからです。

この映画は2001年、つまり20世紀から21世紀に変わる節目の年に公開されています。まさに、年号が変わって間のない今だからこそ、状況にちょっと共感が持てませんか?

これから紹介する作品の要点は主に三つです。

  • 幼稚になる大人たち
  • 両親を助けに行く子供たち
  • 野原ひろしの回想シーン

一つずつ説明します。

幼稚になる大人たち

この作品では、大人たちが子供時代を懐かしめる場所『20世紀博』に入り浸り始めた頃、ある晩『20世紀博からの大事なお知らせ』が放映されたのを境に、大人たちが本物の子供のようにふるまい始めます。

そもそも、タイトルにある『オトナ帝国』とはどういう意味でしょうか?

この作品は、話の全体像として、20世紀を生きる大人 VS 21世紀を生きる子供という形で描かれています。

物語は、ふと現れた『20世紀博』という施設に大人たちが昔の懐かしさを感じてハマることから始まります。

主人公である野原しんのすけの両親もドハマりして、自分たちが遊んでいる間、子供部屋というところに子供達を預けるのがあたり前になっていました。

街にまで懐かしい昭和の物であふれるようになった頃、ある晩に20世紀博からの大事なお知らせというものが放送されます。その日を境に、大人たちは、まるで子供時代に戻ったかのように振る舞い始めます。

私が子供の頃にこの映画をみた時は、風間くんの言った「懐かしいって、そんなにいいものなのかなぁ~」というセリフは印象に残っています。

正直、初めて見た時は、懐かしいというだけでここまで可笑しくなる大人の気持ちを理解できず、こんな風にはなりたくないと何となく思っていました。

今の自分が大人になったのかと尋ねられると、ぶっちゃけ、全然そうは思えないです。ただ、平成の終わった今、改めて同じ場面を見返すと、全く違う印象を受けます。

気になった方は、ちょっと、そのシーンだけでも覗いてみませんか?

両親を助けに行く子供たち

20世紀博に行ってしまった両親を助けるために、カスカベ防衛隊は20世紀博に向かおうとします。

子供時代に戻り、幼稚になってしまった大人たちは、ある時、20世紀博から来たと思われるオート三輪の列に乗り込み、連れて行かれます。

街から大人たちの姿が消え、途方に暮れてしまう子供たち。両親の居なくなった暗い野原しんのすけの家に集まったカスカベ防衛隊はラジオを聞いていました。

そこに、20世紀博の創立者で『イエスタディ・ワンスモア』という組織のリーダーであるケンという人物から「迎えをよこすから、それに従えば両親に合わせてやる」といった放送が流れます。

それを怪しく思ったカスカベ防衛隊は、多くの子供達が迎えに来たオート三輪に乗り込むのを眺めながら、隠れることにしました。

そこから紆余曲折あり、幼稚園の送迎バスに避難したカスカベ防衛隊は、20世紀博に両親に会うために乗り込むことを決意します。

ここは、この映画のギャグ要素の多い場面なので、笑いながら見ていられます。ある意味『20世紀 対 21世紀』という少し重いとさえ取れるテーマであるはずなのに、笑えてしまうのは素直にスゴイと思います。

映画が公開されてから、10年以上たっているにも関わらず、昔と変わらずに笑って見られます。これは、ぜひ体感ほしいです。

野原ひろしの回想シーン

この映画の一番の見どころは、幼稚になってしまっている父・野原ひろしを主人公である野原しんのすけが、ひろしの足の匂いで戻そうとするシーンで、その時に流れる回想をぜひ見てほしい!

この映画は見どころが沢山あるので、できれば全部見てほしいです。ただ、もしどこか一つだけ見どころを提示するなら、それはひろしの回想シーンだと私は思っています。

子供時代に戻り幼稚になってしまっている父親の野原ひろしを元に戻すため、しんのすけは、ひろしの靴を奪い、その足の匂いをかがせます。

この経緯を聞くとちょっと笑ってしまうかもしれません。しかし、この後に流れる回想シーンを見ると、そんな印象は一瞬で吹き飛びます。

その回想シーンは、ひろしが生まれてから、しんのすけなどの今の家族と出会うまでの思い出が流れます。

マジで泣けます!

ちょっとテンションがおかしくなってしまいましたが、それほど、このシーンを見てほしいのだと思ってください(汗)

最近、感動するシーンに出会えていない方にもオススメします。ぜひ試してみてください。

さいご

今回は、2001年に公開された映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』を紹介しました。

この映画の要点をまとめると、

  • 幼稚になる大人たち
  • 両親を助けに行く子供たち
  • 野原ひろしの回想シーン

クレヨンしんちゃんは子供向けのアニメではありますが、感動する映画がメチャクチャあります。

興味のある方は、他の作品も見てほしいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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