こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、相手の立場になって考えることのメリットについて考えたいと思います。
みなさんは、相手の立場になって考えたことはありますか?
- 職場の先輩に言われて、営業の時に気を付けている
- お客様の対応では、そうするように習った
- 誰かに教えられたけど、実践できていない
よく偉い人たちが口を酸っぱくして言っているので、相手の立場になって考えることは何となく大切だとみなさん知っていると思います。
ただ、具体的にどんなメリットがあるのか考えたことはありますか?
相手の立ち場になって考えることは正直しんどいです。「そんなの相手にしかないだろ!」と思われる方もいるかもしれません。しかし、ここで少し考えてみましょう。
職場の上司といった身近な人だけでなく、私達の目から見て偉業をなしている著名な人達まで『相手の立場になって考えろ』と言っているんです。何か、私達にもメリットがありそうな感じはしませんか?
ここでは、誰かに教えられた通りに『相手の立場になって考える』ことに疲れてしまった方に向けて、相手だけでなく私達たちにとってどんなメリットがあるのかを紹介します。
これから紹介する、相手の立場になって考えることのメリットは主に三つです。
- 子供にも意見が通りやすくなる
- 支持してくれる味方が増える
- 周囲の人達より成長できる
具体的に説明します。
子供にも意見が通りやすくなる
相手の立場になって考えることで、自分が頼みごとをした時に聞き入れてもらいやすくなります。普段、言うことをまったく聞いてくれない子供にも効果はバツグンです!
偶に「うちの子供は、何度言っても勉強をしてくれない」と悩んでいる親御さんの話を人づてに聞くことがあります。
自分の意見を言っても聞いてもらえない。このような悩みを抱えておられる方はかなり多くいると思います。
ちょっと唐突かもしれませんが、このような話を聞いた時に私は、自分の小学生時代の事を思い出します。
当時の私は普段からテレビゲームばかりして遊びまくっていました。ある時、いつも口煩く「勉強しろ!」と怒る母親に向かって、「そんなに勉強したかったら自分でしろよ!」と逆ギレしたことがあるのです。
その時に返ってきた言葉が「私は忙しいの! そんなことをしている時間はない!」というものでした。
当時は「ふざけるな!」と子供ながらに思いました。ただ、今なら、そんなことを言った母親の気持ちが少しは分かります。炊事、洗濯、掃除に買い物。学校のPTAなど、ちょっと昔を思い出そうと考えただけでも、家で起こる殆どのことを母親ひとりでこなしていました。しかも、それに給料は発生しないのですから、最悪の労働環境といえます。
口煩く言う人の中には、私なんかが想像している以上に大変な状況にいる方もいると思います。ただ、私の過去の思い出を客観的に見てください。自分は忙しいからと言い訳をして、相手にだけ無理をさせようとする。これで、子供が勉強をしてくれると思いますか?
私の時と同じように「そんなにしたかったら自分でしろ!」と言われるだけです。
では、どうすれば勉強をさせられたのでしょうか?
この時に大事になるのが『相手の立場になって考える』ということです。
例えばの話、当時の私はゲームが好きでした。だから、「勉強したら新しいゲームを買う」と言えばニンジンをぶら下げた馬のように走り出したと思います!
すみません、これは悪い例です(汗)
ただ、この例で注目してほしいのは、相手を動かすために『テレビゲーム』という相手の好きなものに焦点を当てていることです。
相手の立場になって考えるというのは、もっと具体的に言うと、相手の好きなものや置かれている状況、行動原理などといった『相手の重視しているものは何か』を理解しようとする行為です。
相手に意見を言うときは非常に大事で、ただ『この本を読め!』と命令するより、相手の重視しているものに焦点を当て『この本を読んだ方がメリットがあるよ?』と言った方が少し意見を聞こうかなという気持ちになりませんか?
なので、もし自分の意見を相手に聞いてほしいと思った時は、『相手の立場になって考える』ことを試してみましょう。
支持してくれる味方が増える
相手の立場になって考えることの一番のメリットは、味方を増やせることです。今迄にいくら叫んでも来なかった、あなたの行動を支持し、助けてくれる人が現れます。
相手の立場になって考えることは、営業先や上司、客といった相手の気分を良くして、ご機嫌を取るだけの手段のように感じている方は多いと思います。少なくとも、私は昔そう考えていました。
確かに、相手の気分を良くする手段というのは間違っていない様な気もします。そこからもう少し考えてみましょう。
もし私達がそういった手段を取られたらどう感じるかを想像してみてください。例えば、自分が忙しく作業している時に「手伝おうか?」と話しかけてきて、実際に協力してもらったとします。ちょっと、その人に好感を持ちませんか?
つまり、相手の気分を良くする手段というのは、気分の良くなったその人たちに支持されやすい方法でもあるということです。
もちろん、ただ相手のご機嫌を取るだけでは意味はないような気もします。お世辞などを言って気分を良くしても、そんな行動を支持してもらえるか疑問に感じる筈です。仮に相手を助けたとしても、その好意を無視する人間もかなり存在します。
ここで重要なのは『相手の立場になって考える』というのは、相手だけでなく自分のメリットも考える必要があるということです。
つまり、自分も相手も、両方が得をする手段を模索することを『相手の立場になって考える』と言い、本当の意味で周りから支持される方法になるのです。
先程、『忙しく作業している人を手伝う』という例えをしました。しかし、「こんなことをしても、助けられた奴は何とも思わないだろ?」と疑問に思われたかもしれません。
確かに、そうかもしれません。なので、手伝う側のメリットを少し考えてみましょう。
- 手伝っているのは会社の株を持っている上司で、作業が進めばそれだけ利益になる
- もし作業を放棄されると次にやらされる立場にあり、二人でした方が効率が良い
- 作業をしていたのが好意を持っている異性であり、知り合うきっかけになる
別に自分の思惑を相手に伝える必要はありません。ただ、作業を手伝うという偽善のような行為にも少なからずメリットがあるのです。それを知ってください。
偽善などと考えず、少しは自分にもメリットがあるのだと思って『相手の立場になって考える』という行為を続けてみましょう。周囲に批判されようと、無視されようと、メリットはあるのだと続けていれば、気付いたころには本当の意味で支持してくれる人が現れる筈です。
周囲の人達より成長できる
相手の立場になって考えるのはしんどいです。だからこそ、本当の意味で実践できている人は少ないので、他の人より成長できます。
多くの人が『相手の立場になって考える』ことが大事だと言いますし、そうかもしれないと少しは思っている筈です。
しかし、実践するには難しく、どうすればいいのかわからない人も多いかもしれません。加えて、お世辞や偽善のように感じて否定的な印象を持っている人もいると思います。
一応、偉そうに「これが相手の立場になって考えるということだ!」みたいなことを書いていますが、絶対ではないと感じています。
そういった行為に敏感な人や気付かない人もいて、その相手によって手段は大きく異なってきます。そもそも『手段』などと言う言葉を使うこと自体間違っているのかもしれません。
こんな感じで、私自身『相手の立場になって考える』を勉強している途中なのです。なので、私が自信を持って言えることはたった一つしかありません。
相手の立場になって考えることは、その人をメチャクチャ成長させる!
これは確実です。相手の立場になって考えるのは難しく、スゴク頭を使いますし、実践できている人は極少数しか存在しません。
どこかの業界や職種よりも確実に人手不足なのです。「自分は出来ている」と言っている人は、そう勘違いしているだけの人が大半です。空気を読むだとか、ただ気をつかえるとか、そんな能力では決してありません。
相手のメリットを考え、同時に自分のメリットも考える。
もし何かスキルを身につけたいと考えている方は、履歴書に書けるものよりも、相手の立場になって考えるという能力を磨くことをオススメします。
さいご
今回は、相手の立場になって考えることのメリットについて考えてみました。
まとめると、
- 子供にも意見が通りやすくなる
- 支持してくれる味方が増える
- 周囲の人達より成長できる
私自身まだ勉強中ですが、実践するのは難しいからこそ、挑戦するメリットはあると考えています。
誰かに教えられた通りに『相手の立場になって考える』ことに疲れてしまった方は、自分のためになっているのだと思い直してみましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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