経済とは取引の集合体【わかりやすい経済の仕組み】

知識

こんにちは! 物書きの忍者です!

今回は、わかりやすい経済の仕組みについて考えてみたいと思います。

そもそも経済とは何なのか、みなさんは考えたことがありますか?

  • そんなのは政治家とかが考えることで、俺には関係ない
  • 正直、話の規模が大きすぎてついていけない
  • 何となく難しい気がして敬遠している

などなど、学校で習ったのを最後にして、新聞を少し読むくらいで根本的なことを調べようと思う人は少ないと思います。

今回は、経済を難しくとらえている方のために、アメリカの投資家『レイ・ダリオ』さんの考えを参考に、できるだけわかりやすく、基礎の部分について簡単な説明をしようと思います。

これから紹介する経済の仕組みについての要点は主に三つです。

  • 経済とは取引の集合体
  • 経済の発展とは支出の増加?
  • 経済は三つの要素で動く

具体的に説明します。

経済とは取引の集合体

経済とは、買い手がお金やクレジットを支払い、売り手が商品やサービスを提供するという『取引』の積み重ねで出来ている。

そもそも、『経済』とは何なのでしょうか?

レイ・ダリオさんによると、経済とは取引の積み重ねによって形成されるそうです。つまり、取引という行為の最終的な集合体のことを『経済』と言うわけです。

では、その『取引』とは何でしょうか?

取引とは私達が何かを買うと発生するもので、買い手はお金やクレジットを提供し、その代わりに売り手は物品やサービス、資産を提供します。これを取引と言います。

もっとわかりやすく言うと、例えば、みなさんがスーパーで野菜をレジに持って行ったとします。

この時にみなさんが欲しいと感じてレジまで持って行った『野菜』が『売り手の商品』にあたります。

そして、レジの定員がピッとバーコードを読み取って値段を出します。ここで、みなさんが財布から取り出した『お金』『買い手』の提供しているものです。

このレジで起きた会計のように、買い手売り手による取引がその規模に関わらず至る所で発生することで、経済になります。

私達がよく耳にする自動車市場株式市場といった『経済市場』は、それに関わる買い手と売り手が取引をすることで構成された小さな集合体を表しています。つまり、

  • 会社
  • 銀行
  • 政府機関

これら全てが取引をして市場がつくられ、大きな集合体である経済が形成されるわけです。まとめると、経済とは、全ての市場と取引の積み重ねなのだと覚えておいてください。

経済の発展とは支出の増加?

経済を押し上げるためには、支出を増加させて、得られる所得を増やす必要があります。

取引において買い手が提供するものに関して「クレジットって何?」と思われた方に説明すると、クレジットカードにも使われている言葉で、信用販売を表しています。

つまり、簡単に言ってしまうと「今お金ないから後で支払うね?」と後で返済することを条件に取引することを指します。

このクレジット使われたお金を合計することで、支払総額がわかります。そして、この支払総額を売上量で割ることで単価が計算できます。この支払総額というのが経済を動かしています。

何で支払総額が経済を動かすの?」と疑問に思われたかもしれません。ここで少し考えてみてください。みなさんの持っているお金はどこから来ていますか?

多くの方が会社や商品を売った時に得られる『所得』と答えると思います。当然、その所得というのは商品を売った相手が払ってくれていますよね?

つまり、誰かの支払ったお金私達の所得になっているわけです。

このことを逆の立場になって考えてみましょう。私達が商品やサービスを買った時に支払ったお金は、その商品やサービスを提供してくれた人の所得になるわけです。

ここで「それなら、クレジットなんかで借金をする必要はないんじゃないの?」と不思議に思う方もいるかもしれません。そこで、もう少しだけ考えてみましょう。

誰かの支払ったお金が私達の所得になり、私達の支払ったお金が誰かの所得になります。つまり、その支払われる金額が増えれば、貰える所得は増えるわけです。なら、クレジットで支払額を上乗せすれば、当然、貰える所得も増えると思いませんか?

要するに、ここで言いたいことは、支払われる額が増えた分だけ、私達の得られる所得も増えるということで、それが無数の人々を経由して連続して起こることで経済を変化させるために、支払総額経済を動かしているという意味になります。

ところで、前に、会社や政府機関が全て取引をしていると説明しました。その時に「おい、政府がいつまともな取引しているんだよ!」と思われた方がいるかもしれません。実は、政府機関はこの取引に関しては最大手にあたります。

なぜなら、政府は国民から税金として大量のお金を徴収して、その『お金』公共事業などで大量に支出しているのです。

つまり、政府とは私達の受け取る所得を増やす行動を取ってくれる機関なわけです。頭の片隅にでも置いておいてください。

経済は三つの要素で動く

アメリカの投資家『レイ・ダリオ』さんの考えによると、経済の動きは、

  • 生産力の成長
  • 債務の短期的な周期
  • 債務の長期的な周期

この三つの要素を個別に考え、またそれを積み重ねたモデルケースを考えると経済の動向と現在の状況を理解できると語っています。

経済とは取引を積み重ねたものだと説明しました。アメリカの投資家『レイ・ダリオ』さんの考えによると、この経済の動きは三つの要素に分けられています。

生産力の成長とは、売り手がモノを発明し、それを買い手に提供し続け、成長していくことを表しています。グラフで表すと階段のように斜めにまっすぐ伸びる線をイメージしやすいと思います。

要するに、個人でモノを作って売るという一般的な経済の形であり、最初の差はごくわずかですが、長期的にみると大きく成長していく動きです。

債務の短期的な周期長期的な周期というのは、クレジットを利用した経済を表していて、グラフだと波のように上がり下がりする線をイメージしてみてください。

前に、支払総額が経済を動かし、クレジット支払額を上乗せすれば、受け取れる所得の額も増加すると話しました。

債務の周期とは、その方法で、急激に経済を成長させるやり方を指しています。

だったら、クレジットを使えば無限に経済は成長するじゃん!」と思ったかもしれません。しかし、そううまくはいきません。

クレジットとは誰かからお金を借りる行為であり、お金を貸す側のメリットとして、そこには利子が発生してしまいます。もっとわかりやすく言うと、借金のことです。

確かに、クレジットを利用すれば最初は経済は成長します。しかし、クレジットとは誰かからお金を借りている行為ですから、当然、いつかは返さなければなりません。

その返済に一部を充ててしまうと、支払総額は下がってしまいます。支払われる額が増えると、それに比例して受け取れる所得が増えます。しかし、支払額が減るということは、私達の受け取れる所得も減るというわけです。

つまり、クレジットを利用すると一時的には急激な成長を見せますが、この支払額と所得の低下が多くの人々の間で連続で起き、成長した時と同じ速さで経済が低迷するわけです。

これが私達のよく耳にする『経済の波』と呼ばれるものです。

  • 生産力の成長
  • 債務の短期的な周期
  • 債務の長期的な周期

この三つの要素を分析することで、経済の動向と現在の状況を知ることが出来るのだと覚えておいてください。

さいご

今回は、わかりやすい経済の仕組みについて考えてみました。

要点をまとめると、

  • 経済とは取引の集合体
  • 経済の発展とは支出の増加?
  • 経済は三つの要素で動く

経済を知りたいと思っている方の役に少しでも立ったのならうれしいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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