こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、日本人にとって身近にある神社と寺の違いについて紹介します。
みなさんは神社と寺の違いを考えたことはありますか?
- 思ったことはあるけど、わからない
- ほとんど同じものだと考えていた
- 呼び方の違いしか意識したことはない
などなど、たぶん多くの方が、疑問に思うことはあっても詳しく調べようとしたことはないと思います。
これから紹介する話の要点は主に二つです。
- 信仰している存在が違う!
- 紛らわしいのは神仏習合のせい?
具体的に説明します。
信仰している存在が違う!
神社では『神道』という天照大御神のような八百万の神々や自然を信仰していて、寺や寺院では『仏教』という不動明王や薬師如来など仏様を信仰している。
まず『神社』と『寺』の大きな違いとは何でしょうか?
一言で言ってしまうと、それは信仰している対象の違いです。
もう少し具体的に言うと、神社では『八百万の神々』を信仰しており、寺では『仏様』を信仰しています。
ここで疑問に思う方がいるかもしれません。そもそも『神様』と『仏様』は違うのでしょうか?
確かに、混同されることが多いですが『神様』は地震や雷など昔の人が想像もできない現象や自然、『菅原道真』のような亡くなった特定の人から連想されていて、主に『人知を超えた存在』と定義されています。
『仏様』はインドから伝わった考え方で『目覚めた人』や『悟りの境地に達した者』など、優れた聖者や修行者を表す言葉でした。なので信仰というよりも、目標にしていたと考える方が正しいかもしれません。
このように
- 神様を信仰する神社の考え方を『神道』
- 仏様を信仰する寺の考え方を『仏教』
と言います。
つまり、もともと日本にあった考え方の『神道』で建てられたものが『神社』で、インドから中国などを経由して伝わり、後からきた考え方の『仏教』で建てられたのが『寺』です。
紛らわしいのは神仏習合のせい?
神社と寺の違いが分かりにくいのは、もともと『神道』の根付いていた日本に、インド発祥の『仏教』が伝えられ、その二つを融合させるという『神仏習合』という現象が起きたためである。
そもそも、『神社』と『寺』というのは、どうしてわかりにくいのでしょうか?
仮に「仏像を置いている場所が寺だ!」と誰かが言ったとします。しかし、「神社にも仏像なかったっけ?」と疑問に思われるように、神社と寺が一緒になっている場所は多くあります。因みに、神社に付属して建てられた寺を『神宮寺』と言います。
なぜこんな、神社なのか寺なのかはっきりしない場所が存在するのでしょうか?
実は、インドから伝わった『仏教』と、日本にあった『神道』を融合させる『神仏習合』という考え方が昔に起こったことが原因です。神仏習合とは簡単に言ってしまうと『神様も仏様も同じ』という考え方を指しています。
きっかけは奈良時代に建てられた『宇佐神宮』です。宇佐神宮に祀られている『八幡神』は『八幡大菩薩』とも呼ばれる神仏習合という考え方が最初に取り入れられた証拠でもあります。
この『神様も仏様も同じ』という考えが1000年以上も日本で続いたために、多くの神宮寺が建てられて、神社と寺の違いを曖昧にしていったのです。
さいご
今回は、日本人にとって身近にある神社と寺の違いについて紹介しました。
要点をまとめると、
- 信仰している存在が違う!
- 紛らわしいのは神仏習合のせい?
紹介しているのは大まかな違いであり、実際に比べてみると仏像や鳥居など細かな違いもあります。観光の際には、どんな違いがあるのか探してみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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