こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、神社の呼び方の違う理由について紹介します。
みなさんは、神社の呼び方について不思議に思ったことはありませんか?
- 伊勢『神宮』
- 出雲『大社』
- 厳島『神社』
その地域や祀られている神様によって最初にある名称が変わるのは分かります。しかし、なぜ同じ『神社』であるはずなのに、全て『神社』と統一していないのでしょうか?
むしろ、みなさんの良く知っている神様の祀られている神聖な場所では、『神社』以外の呼び方をされていることの方が多い気もします。
その理由をこれから簡単に紹介します。
社号の違いは、格式の違い!
まず『大社』や『宮』など、神社の最後についている名称のことを『社号』と言います。社号と聞いて、多分みなさんの思い浮かんだと思う、会社や企業の名前とは関係ないので脇に置いておきましょう(汗)
この社号は、なぜ神社ごとに違うのでしょうか?
その理由を一言で言ってしまうと、『格式』の違いです。
もう少しわかりやすく言うと、実際の神様の偉さではなく、私達の基準から見た神社の偉さによって名前が変わっているのです。
大前提として、この社号は全部で6つ存在します。
- 『神宮』
- 『宮』
- 『大神宮』
- 『大社』
- 『神社』
- 『社』
この社号は一番上のものが最も格式が高く、それから徐々に低くなっています。
一番上にある『神宮』は皇室とゆかりの深い神社につけられる名称で、皇室の祖先神を祀っている神社につけられています。
例えば『伊勢神宮』に祀られている『天照大御神』は天皇の祖先とされています。つまり『神宮』というのは日本でメチャクチャ偉い立場の人間と関りのある神社だということです。
次に『宮』も皇族や偉い立場にあった人物を祀っている神社につけられています。例えば『東照宮』はあの有名な『徳川家康』を祀っている神社です。
『大神宮』というのは少し特殊で、神社の中でも別格である『伊勢神宮』にまで参拝に行けない人の為につくられた神社です。
『大社』というのは、全国にある神社の総本山にあたるような神社につけられる名称です。会社で例えると、全国に支店を出している店の本店のようなものです。
例えば京都にある『伏見稲荷大社』は全国にある『○○稲荷神社』の総本社にあたります。
そして『神社』は最も一般的な神社につけられる社号です。私達が目にする機会で言うと一番多い名称かもしれません。
最後に『社』というのは神社の略称で、比較的小さい神社などに使われています。
ここで間違えないでほしいのは、格式の違いというのは、別に神様の偉さを基準にしているわけではないと言うことです。あくまで、広く知られていたり、偉い人間と関りのあった神社の格式が高くなっているだけです。
これらは主に第二次世界大戦より前に、勝手に決められた格付けです。その事だけは覚えておいてください。
さいご
今回は、神社の呼び方の違う理由について簡単に紹介しました。
まとめると、
- 『神宮』 皇族と深い関わりのある神様の祀られた神社
- 『宮』 皇族や偉かった人物が祀られた神社
- 『大神宮』 伊勢神宮に行けない人のために建てられた神社
- 『大社』 全国にある神社の総本社にあたる大きな神社
- 『神社』 最も一般的とされている神社
- 『社』 神社の略称で、比較的小さい神社
大まかには戦前に決まったもので、現在では必ずしもそうと言うわけではありません。しかし、覚えておくとちょっと得した気分になりますし、実際に神社を見た時、その名称によって違いはないか探すなど、新しい楽しみ方もできます。
頭の片隅にでも置いておいてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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