こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、中古で販売されている商品のメリットとデメリットについて紹介します。
みなさんは、中古で売られている商品が安い理由を考えたことはありますか?
たぶん、多くの方が「そんなの新品より古くなってるからに決まってるだろ?」と思われているかもしれません。確かに、販売されたばかりの物より品質が落ちたため、値段を下げている場合もあります。しかし、それは『直営店』など一部での話です。
ここでは、中古で売られている商品がなぜ安いのかを説明したうえで、経済を知るために役に立つ中古のメリットとデメリットについて紹介していきます。
なぜ『中古』は安いのか
先に結論から言ってしまうと、中古の商品が安い理由は『生産者の利益を削除』しているからです。
もっとわかりやすく言うと、中古の商品とはそれを生産した人に発生する筈の利益を消しているため、その分だけ値段が安くなっているわけです。
今の説明を聞いて「何言ってんだお前?」と思った方もいるかもしれません。そこで、ほんの少しだけ考えてみてほしいのですが、例えば、私達が画期的な商品を発明したとしましょう。
とりあえず作った商品を売るために、知り合いの店に頼み込んで販売してもらったとします。その時、商品の値段ってどう決めると思いますか?
- 商品の制作時にかかった費用
- 商品を生産した自分達の利益
- 商品を販売する店側の利益
かなり大雑把に分けましたけど、大前提として、これらを念頭に置いて最終的に損にならないよう値段を決めなければなりません。
ようするに、新品として売られている商品というのは『生産者の利益+販売者の利益』で値段が決められているわけです。
それを踏まえたうえで、中古で売られている商品を考えてみましょう。質問なのですが、あれって、どうやって店頭に並んでると思いますか?
多くの場合、新品として買った商品をいらなくなった人が売ることで、中古として販売されるようになるはずです。
ここでもう一度だけ質問をさせてください。その時に売られた新品の商品に『生産者の利益』とか関わっていると思いますか?
当然というか、そこに『生産者の利益』は関わっていません。その際には新品だった商品を売りに来た人『販売者の利益』しか発生しません。
つまり、中古で売られている商品というのは本来の値段に含まれていた『生産者の利益+販売者の利益』のうち『生産者の利益』が含まれていない為に安くなっているのです。
『中古』の意外なメリット
中古の商品の持っている大きなメリットとは、新品よりも値段が安い事です。『安い』という言葉に文句をいう人はいない筈です。私だってできることなら、世界中の商品が駄菓子屋の値段くらいで買えないかと夢想するほどには、値段は安い方が良いと思ってます!
あと、意外なことに中古の存在は『流通』にも深く関わっています。
どういうことかと言うと、まぁ当たり前かもしれないんですけど、店側が「フン! 君たちの商品をうちの店で特別に販売してあげよう!」とか偉そうな事を言ってタダで商品を受け取れるわけはなく、商品を販売する際には『仕入れ』という形で店側に費用が発生します。
その『仕入れ』のための費用を稼ぐ手段として、中古というのが関わっているのです。
具体的に説明すると、使用済みなので嫌な言い方をすると買い叩くことも可能な商品を店で買い、それに高い値段をつけて売れれば店の利益になり、多くの新品を生産者から仕入れることが出来るわけです。
これらはあくまで一例で、中古の存在はその商品全体の値段を決定する重要な要素になっており、変に毛嫌いしたり、廃止したりなど、極端な考えや行動が出来ない程に今の経済と深く関わっているのです。
メリットの陰に隠れた『中古』のデメリット
ここまでの説明を聞いて「じゃあ、これからは安い中古だけ買えばいいんだな!」と考える方もいるかもしれないので先に言っておきます。そういうわけじゃありません!
中古の商品には恐ろしいデメリットも存在しています。それは、『生産者の利益』が無いという事です。
なんとなく大したことのないように感じるかもしれません。しかし、これはメチャクチャ恐ろしい事です。
少し考えてみてほしいのですが、そもそも、その中古で売られている商品を生み出しているのは誰でしょうか?
もちろん、それは『生産者』です。つまり、中古でしか物を買わないという事は、その中古になっている商品を作っている肝心の『生産者の利益』が発生しないので、新品の商品が出回らないため経済を停滞させる要因になるのです。
分かりにくい方のためにもっと身近なもので例えると、好きなアイドルの出しているアルバムなんかを想像してみましょう。ファンの中にはそうしたアルバムを大量に購入する人が存在します。あれって、何のために買ってるのか疑問に感じたことはありませんか?
その理由の多くは、好きなアイドルに貢ぐため。ようするに、生産者に頑張ってほしいという思いから、『生産者の利益』そのものになるようお金を払っているわけです。
もし、新品の商品に対して中古より高いと感じて敬遠されている方は、その高い部分を『商品を作ってくれた人への応援料』だと考えてみませんか?
さいご
今回は、中古で販売されている商品のメリットとデメリットについて紹介しました。
まとめると、
- 中古の商品が安い理由は『生産者の利益を削除』しているから
- 中古のメリットとは、値段の安さと流通に深く関わっているところ
- デメリットは、『生産者への利益』が発生しないので経済を停滞させる要因になる可能性がある
前回、経済そのものについても紹介しているので、興味のある方は読んでみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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