こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、新井紀子さんの著書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を紹介します。
みなさんは、AI(人工知能)によって、今ある仕事の多くが消えるという話を聞いたことはありませんか?
どうしても仕事の正確さに欠け、睡眠や休息を必要としてしまう私達の代わりに、ロボットやAIが進出するという話は聞いたことがあるはずです。
少し前までは「そんなの夢物語だろ?」などと思われていたAIでしたが、最近では絵空事などと言えない程に発展し、もうすでに浸透している分野さえ数多く存在しています。
ただ、それほどまでに身近になりつつあるAIに関して、広まっている情報が全て真実と言うわけではなく、眉唾な話も多くあります。それを判断できる程に、私達はAIについてあまり知りません。
ここでは、そんなAIの本当にできることを綴った本『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』について紹介していきます。
人工知能は読書が苦手?
この本で紹介されていることをメッチャ簡単にまとめてしまうと『AIは読書を苦手にしているから、人間は読解力で勝負しよう』ということです。
これだけだと意味が分からないと思います。どういうことか説明すると、そもそもAIというのは文章なんかを理解することを苦手にしているそうなのです。
「そんなわけ無いだろ!」と思われる方もいるかもしれません。確かに、AIには何でも出来てしまいそうなイメージがあります。しかし、この本の中では『AIは何でもできる』というイメージ自体が間違っているのだと語られています。
そもそもAIというのは計算など『数字』に関しては人間以上の能力を有しています。しかし、『文章』などの理解に関しては不得手なんだそうです。
そんなAIのできることに関して、本の中では『東ロボくん』という『ロボットは東大に入れるのか』というプロジェクトの話が例として挙げられています。
多くの有名大学の試験を難なく突破できる『東ロボくん』でしたが、結果的に『東大に入る』というプロジェクト自体は失敗に終わってしまいました。その理由は、記述式の問題を回答できなかった為です。
どういうことかと言うと、例えば『東ロボくん』は膨大なデータを基にして四択の問題なんかは完璧に回答することが出来ます。しかし、英文を日本語に直すなど『常識や理解』などを必要とする記述問題に関しては全く回答できなかったのです。
つまり、AIによって多くの仕事がなくなるかもしれませんが、私達のしている仕事の全てが奪われてしまうわけではないのです。
読解力を鍛える必要がある!
今まさに、AI技術は恐ろしい速度で進化しています。私達のしている仕事の全てが奪われるわけではないにしても、その大半が大きく内容を変えてしまう可能性を持っています。
この本では、その対策として私達に『読解力』を鍛えることを勧めています。
その理由は、先程も紹介したようにAIは『常識や理解』をようする読解を苦手にしているので、その部分を私達が補おうという考えです。
そして、もう一つ大きな理由があり、それはAIに対抗できる分野であるはずの『読解力』が今ではかなり衰えてしまっているからです。
この本では『教科書の読めない子ども』という形で、私達に危機感を持たせようとしています。タイトルから誤解しないでほしいのは、このAIの話は幼い子供たちだけの問題ではなく、目まぐるしい速度で変化し続けている現在を生きている私達にとっても深い関わりのある話なのです。
もしも今の仕事に関して危機感を持っておられたなら、AIの大きな弱点である『コミュニケーション能力』と『読解力』を鍛えることを強くオススメしておきます。
さいご
今回は、新井紀子さんの著書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を紹介しました。
まとめると、
- そもそもAIというのは文章なんかを理解することを苦手にしている
- 対策として私達に『読解力』を鍛えることを勧めている
最後までお読み頂きありがとうございました。
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