こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、2010年の映画『英国王のスピーチ』を紹介します。
みなさんは、話している時にどもってしまった事はありませんか?
プレゼンのような緊張する場面はもちろん、人と話している時にも上手く言葉が出なくなってしまうという方はいると思います。こういった症状の事を『吃音症』と呼んだりします。
人前で滑らかに話すことが出来ないというのは、私達の考えている以上に多くの問題を抱えています。自分では普通に話しているつもりでも、相手を不快にしてしまうこともあったりして、当たり前のことのできない自分を嫌いになったりもします。
この映画は、そんな『吃音症』を抱えたイギリスの国王『ジョージ6世』が、周囲の助けを借りながら吃音を克服しようとする姿を描いた作品です。
少し想像してみてください。国王という立場だという事は、民衆という大勢の人の前で毎日のように話さないといけないわけですから、友人の結婚式でするスピーチなんかとはスケールが違います。自分がその場に立っている姿をイメージしただけでも、胃に穴が開きそうになるはずです。
ここでは、責任ある立場でも必死に吃音を治そうと奮闘したイギリスの国王の姿を描いた作品『英国王のスピーチ』を紹介していきます。
時代の背景を映し出した実話?
この作品の見どころは、何といっても英国王『ジョージ6世』の経験した出来事を基にして作られた実話だというところです。
物語は、1925年の大英帝国博覧会閉会式で、父である『ジョージ5世』の代理としてジョージ6世が演説を行うも、『吃音症』のせいで失態を冒してしまうところから始まります。
少し大きな玉を数個口の中に入れて喋るなど、『吃音症』を克服するためにあらゆる手を尽くそうとするジョージ6世。しかし、目覚ましい効果は得られませんでした。
そんな時、妻のエリザベス妃はオーストラリア出身だという風変わりな言語療法士『ライオネル』の事を知り、彼のいるオフィスを尋ねました。
これをきっかけにして、のちに父王の後を継いで国王になるジョージ6世と、平民であり少し変わった性格の言語療法士ライオネルが出会い、『吃音症』を克服するために奮闘していく姿を描いているのがこの映画です。
ここまでのあらすじを読んで「え? ただどもるのを治すだけの話なの?」と思われた方もいるかもしれません。しかし、この作品はただ病気を克服しようとするだけの話ではなく、重要なのは、この作品は実話を基にした歴史映画であるという事です。
物語の中には、冒頭での『大英帝国博覧会』のように、実際にあった出来事などが数多く出てきます。それも、民衆というある意味で赤の他人ともいえる立場ではなく、王族の立場からその時代背景からくる葛藤なんかを見ることが出来ます。
吃音という私達にとって身近にある病から、イギリスの歴史という途方もなく大きな事件を体験することが出来るところこそ、この作品の大きな魅力だと思います。
さいご
今回は、2010年の映画『英国王のスピーチ』を紹介しました。
まとめると、
- 英国王『ジョージ6世』の経験した出来事を基にして作られた実話
- 吃音という私達にとって身近にある病と、イギリスの歴史という途方もなく大きな事件を体験することのできる作品
最後までお読み頂きありがとうございました。
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