こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、ヘーゲルの『弁証法』について紹介します。
みなさんは、ヘーゲルという名前を聞いたことはありますか?
ヘーゲルは有名な哲学者の一人ですけど、正直、教科書でみたような覚えがあるという人もいれば、「そんな人いたっけ?」と首をかしげたくなる人もいるかもしれません。
ここでは、そんな哲学者ヘーゲルの唱えた『弁証法』について紹介していきます。
ヘーゲルの『弁証法』
まず『弁証法』とは何かというと、簡単に言ってしまうと『対立する考えをぶつけ合わせることによって、より考えを発展させていこうというやり方』になります。
もう少し分かりやすい説明をしますと、例えばの話、とある一枚の写真を見て「ここに写っているのは“老婆”だ」と誰かが主張したとします。
そこへ、同じ写真を見ていた別の人が「いや、ここに写っているのは“若い女性”だ」と反論してきたとします。
この時、どちらか一方の主張が完全に間違っているのだと否定してしまうのではなく、まして「別にどっちでもいいだろ?」などと言葉を濁すのでもなく、対立する考えを闘争という形でとことん戦わせ、「あれ? これってもしかして、見方を変えると“老婆”にも“若い女性”にも見えるんじゃ何か!」というように物事を発展させていく方法を『弁証法』と言います。
で、そもそもの話、どうして哲学者ヘーゲルは『弁証法』などというものを生み出したのでしょうか?
その理由を説明するためには、彼の活躍していた時代、1770~1831年にまで遡る必要が出てきます。
哲学者ヘーゲルの活躍していた時代、その頃は哲学者カントの登場によって起きたコペルニクス的転回によって、それまでの考えが一新され、哲学者たちは「普遍的な真理」とか「人知を超えた真理」などではなくて、「人間にとっての真理」というものを追い求めるようになっていました。
しかし、ここで重要になってくるのは、その「人間にとっての真理」というのは、具体的にどうやって追い求めたらいいのかという問題です。
その方法について一つのやり方を主張したのが哲学者ヘーゲルで、彼は「人間にとっての真理」にたどり着くために『弁証法』という方法を提案しました。
まずヘーゲルは「人間にとっての真理」というものは、ぽっと出の一人の天才が唐突に「これが真理だ!」などという形でたどり着けるものだとは考えていませんでした。自分たちが追い求める『真理』には、多くの人の手と、長い時間をかけることで、徐々に形作られていくものだと考えたわけです。
そこで、哲学者ヘーゲルは『弁証法』という『対立する考えをぶつけ合わせることによって、より考えを発展させていこうというやり方』によって、徐々に自分たちの追い求める「人間にとっての真理」にたどり着けると考えたのです。
さいご
今回は、ヘーゲルの『弁証法』について紹介しました。
まとめると、
- 『弁証法』とは、、簡単に言ってしまうと『対立する考えをぶつけ合わせることによって、より考えを発展させていこうというやり方』
- 哲学者ヘーゲルは『弁証法』によって、徐々に自分たちの追い求める「人間にとっての真理」にたどり着けると考えた
最後までお読み頂きありがとうございました。
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