主人公は、省エネ主義の高校生【氷菓】

書評

こんにちは! 物書きの忍者です!

今回は米澤穂信さんの作品『氷菓』を紹介していきたいと思います。

2001年に発行されたこの作品ですが、2012年にテレビアニメが放送され、2017年には実写映画化もされています!

しかも、アニメの制作はあの京都アニメーションが手掛けています。

アニメもめちゃくちゃ面白いです! 私はその当時、録画して何度も見返しました!

ぜひアニメも見てほしいですが、ここではあえて原作の方を紹介していきます。

その理由を一言でいうと、この作品は、

普段あまり本を読まない人にこそオススメしたいからです!

少しは興味を持って頂けたでしょうか?

さて、それでは大まかなあらすじを書いていきます。

主人公は、省エネ主義の高校生

『やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に』をモットーにしている省エネ主義の高校生・折木奉太郎は、姉からの手紙で神山高校の古典部へ入部するよう勧められる。

廃部寸前で誰もいない部活なら自身のプライベートスペースとして部室を使えないかと予想した奉太郎が古典部の部室に向かうと、そこには先客・千反目えるがおり、同じ一年生の彼女から自身がすでに古典部に入部した旨を告げられる。

部員がおらず廃部寸前の古典部に入って部を存続させるという姉の指示と、学校にプライベートスペースを持つという自身の目論見が終わったことを知り、省エネ主義の信条の通りその場から立ち去ろうとする奉太郎

しかし、部室に入ってきた時の奉太郎の些細な行動が気になった彼女は彼を呼び止める。自分が閉じ込められていた、という事実を知り好奇心が擽られたのか。先程までの落ち着いた雰囲気は鳴りを潜め、子どものように瞳を輝かせて詰め寄る千反目の迫力に彼は圧倒される。

奉太郎が女子に詰め寄られるという面白い光景に興味を持ち部室までのこのこやって来たデータベースを自称する少年・福部里志の提案で、千反目に起きたことを推理することになる奉太郎

見事に彼女の疑問を解決した彼だったが、つい古典部への入部届を彼女に渡してしまい、入部が決定してしまう。

里志を部員に加えて、しばらくの間は何事もなく過ごしていたのだが、活動内容が不明瞭なまま部室で過ごしている現状を憂いた千反目の提案で高校の文化祭、通称『カンヤ祭』で販売する文集を作ることになる。

そこで、文集のバックナンバーを探しに図書室に向かった奉太郎はその日の図書委員であり中学からの腐れ縁である伊原摩耶花に出会う。彼女の『愛なき愛読書』の話にまた好奇心を膨らませる千反目に押される形で謎を解き明かす奉太郎

数日後、千反目に電話で相談を受けた奉太郎は、待ち合わせをした喫茶店で彼女が古典部に入った理由を聞かされる。

幼い頃、失踪してしまった叔父・関谷純から古典部の話を聞いて自分がなぜか泣き出してしまった、その理由を知りたい。協力してほしいと頭を下げる千反目に、あくまで手伝いとしてならその頼みを聞き入れるという奉太郎

その後、奉太郎は古典部の文集を探すうちに千反目の叔父であり、古典部の元部長であった関谷純が神山高校にいた時代に何かがあったことを知る。

  • 関谷純がいた時代に何があったのか? 
  • 千反目が泣き出した理由は何だったのか?

古典部の元部長であった関谷純の残した文集『氷菓』を中心に、彼が部長をしていた時代に神山高校で何が起きたのか明らかになっていく。この話の組み立てをぜひ見てほしい!

少し長くなりましたが、私がこの作品をオススメする理由を書きます。

その理由は主に二つです。

  • 短編の様に段落ごとにミステリーがある
  • 要所に普段見ない言葉があり勉強になる

短編の様に段落ごとにミステリーがある

長編の小説であるとあまり本を読まない人にはどうしても話が長く感じてしまうかもしれません。

しかし、この作品は長編ではありますが、その段落ごとに謎解きの要素があり、短編として途切れ途切れに読んでも面白いです! なので、読み慣れていない方は無理のないペースで読むことがしやすいです。

要所に普段見ない言葉があり勉強になる

この作品は古典部を舞台にしていることもあり難しい言葉がよく出てきます。ただ辞書を引くよりも実際に日常の場面で使われているので頭に残りやすいです。

難しい言葉を勉強したい、使い方を知りたいという方にオススメします。

さいご

今回は、米澤穂信さんの作品『氷菓』を紹介しました。

この作品に興味を持って頂けたならぜひ読んでみてください。

どうしても本は読みたくないと言う方はアニメでもいいです、ゼッタイ面白いです!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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