こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、哲学者プラトンの『イデア論』について紹介します。
みなさんは、『イデア論』という言葉を耳にしたことはありますか?
提唱者であるプラトンの名前は聞いた事があるかもしれませんけど「イデア論ってなんだよ?」と思われた方は意外と多い筈です。
ここでは、あまりなじみのない哲学者プラトンの提唱した『イデア論』とは何かを紹介していきます。
『イデア論』って何?
まず前提としてざっくりとした説明をしますと、『イデア論』とは『別の世界にある理想の存在』を表した哲学です。
もう少しわかりやすく言うと、私達が現実世界で見たり体験できたりする存在とは別に、そういったモノには根本となる『理想の存在』が別世界にあるのだという哲学です。
この時点で、ほとんどの方が「別の世界ってなんだよ?」と思われたかもしれません。なので、順を追って説明させてください(汗)
最初に質問なんですけど、完璧な三角形というのを見たことはありますか?
別にひっかけ問題とかでもなくて、よくオニギリの形なんかでも再現されている三角形です。ただ、オニギリのように少し角が丸くなっているものではなく、私達が「これは三角形だ!」と定義している理想の形を指しています。
そんな誰もが知っている平凡な形からは想像できないかもしれないんですけど、実は完璧な三角形を実際に見たことのある人は厳密には存在しないんです。
「そんなわけ無いだろ!」と思われたかもしれません。その説明をするために、そもそも完璧な三角形というのはどういう形状なのか考えてみましょう。
三角形というのは、物凄く当たり前のことですけど三本の線が集まってできています。なので、完璧な三角形を書くためには、まず完璧な線を三本書く必要があるわけです。
問題はこの線なんですけど、数学的に完璧な線というのは『幅がない』ので、そもそも私達が見ることはできないんです。
ようするに、完璧な線で出来ている完璧な三角形というのは、私達が見ることはできないのです。
ここで疑問に思うかもしれないんですけど、完璧な三角形を見たこともないのに、何で私達はその理想的な形が分かるんでしょうか?
ギリシアの哲学者プラトンはその理由こそ、私達が『イデア』という現実とは別の世界にある『理想の存在』を認識しているためだと提唱しました。
つまり、私達が完璧な三角形を見たことがないのに理解しているのは、現実の世界で三角形を見ている時、それと同時に別の世界に存在する完璧な理想の三角形を認識しているからだと定義したわけです。
さいご
今回は、哲学者プラトンの『イデア論』について紹介しました。
まとめると、
- 『イデア論』とは『別の世界にある理想の存在』を表した哲学
- プラトンは、私達が『完璧な三角形』を見たことがないのに理解しているのは、現実の世界で『三角形』を見ている時、それと同時に別の世界に存在する『完璧な理想の三角形』を認識しているからだと定義した
最後までお読み頂きありがとうございました。
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