こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、お金持ちは本当に『悪』なのかについて考えてみたいと思います。
みなさんは、お金儲けをしている人達をどう思いますか?
恐らく、悪い印象を持っている方が大半だと思います。
確かに、脱税だとか何となく悪いニュースが飛び交い、裕福な人間は私利私欲の為だけにお金を使っているというイメージがあります。それはなぜでしょうか?
よく考えてみてほしいのですが、ボランティアのような大規模な慈善事業には必ずその性格の悪い筈のお金持ちの寄付や支援があります。それに、私達も国に払っている税金を最も払っているのは誰でしょうか?
ここでは、金を稼ぐ事は本当に悪い事なのかを少し考えてみて、私達が豊かな生活をするために何が必要なのかを渋沢栄一さんの著書『論語と算盤』を参考にして考えてみます。
金儲けは悪ではない!
先に結論から言うと、『お金持ち=悪』という考え方は間違いです。
「ふざけるな!」と反感を持つ方もいると思います。そこで、少し考えてみてほしいのですが、みなさんの持っているお金はどこから来ていますか?
たぶん、多くの方が勤めている会社からの給料だと答える筈です。では、その会社の給料はどうやって生まれるでしょうか?
企業に限らず、小売店であろうが飲食店であろうが、その会社の売り上げからみなさんの給料は支払われていると思います。
はっきり言うと、雇われている立場である私達の持っているお金は、そのトップであるお金持ちが支払っているのです。つまり、私達は性格の悪いと思っている人達からお金をもらって生活しているわけです。
この説明を聞いて納得のいかない方は大勢いると思います。特に、農家で働く生産者や、中小企業の経営者など自分達の力で稼いでいると考えている方は特に違和感を感じる筈です。
なのでもう一度質問させてください。私達も国に払っている『税金』を最も払っているのは誰でしょうか?
私達にとって一番有名で身近なのは『消費税』ですが、国に支払われている金額として最も多いのは『所得税』と呼ばれるものです。
『所得税』とは簡単に言ってしまうと『一年間に稼いだお金にかかる税金』のことで、私達の給料はもちろん、お金持ちもまた儲けたその金額に応じて高い税金をかけられています。
つまり、私達よりも国のためにお金を払っているのは、私達が悪だと言っている裕福な人達なわけです。なので『お金持ち=悪』と決めつけるのは間違いかもしれません。
経済と道徳は一緒にする
『お金持ち=悪』ではないのだとしたら、お金儲けをすることはすべて正しいのでしょうか?
実はそれも間違いで、想像してみてほしいのですが「とにかく金持ちになりたい!」という欲望にとらわれた場合、その人はろくなことをしない感じがしませんか?
「じゃあ、どうしろっていうんだよ!」と思ったかもしれません。そこで、とても重要なことを説いているのが渋沢栄一さんの著書『論語と算盤』です。
彼は著書の中で、『ただ利益を得ようとすること』と『社会正義の為の道徳にのっとること』はどちらか片方を優先するのではなく、両者をバランスよく大切にすることが重要なのだと書いています。
もう少しわかりやすく言うと、『経済』と『道徳』はバラバラではなく、一緒にして考えるのが一番良いということです。
例えば、自分だけの利益を考えて結果を出した場合、「何でお前だけ儲けてんだよ!」のように周囲の人から反感を受けます。
逆に、周囲の人の利益だけ考えて行動した場合、自分が生活する資金が無くなり困ることになります。
なので、自分と周囲の人の利益を考えることが必要なのだと渋沢栄一さんは著書『論語と算盤』で説明しています。
つまり、世間で悪とされているお金持ちは独善的なその働き方が悪いか、私達がそう思い込んでいるだけなのかもしれません。
さいご
今回は、お金持ちは本当に『悪』なのかについて考えてみました。
まとめると、
- 金儲けは悪ではない!
- 経済と道徳は一緒にする
悪い印象が強いかもしれませんが、必ずしも『金儲け=悪』と言うわけではありません。むしろ、本当の金儲けとは『道徳』と切り離せない部分があります。偉そうな講釈を聞かされて不快に感じたかもしれませんが、そのことだけは覚えておいてほしいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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