こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、2011年に公開されたフランスの映画『最強のふたり』を紹介していきます。
この映画は、本当の思いやりとはどんなものかを考えさせられる作品です。
みなさんにとって思いやりとはどんなものですか?
- お年寄りに席を譲る
- 落とし物を交番に届ける
- 迷っている人の道案内をする
などなど、思いやりと言うと、イメージしやすい場面は多々あると思います。ところで、これらは本当に思いやりになっているのでしょうか?
「そうに決まってる!」と言う方に質問です。誰かに席を譲ろうとして怒られた経験はありまえんか? 自分とって当たり前、親切にしたつもりでも、相手を不快にしてしまっていることは多いと思います。
似たような経験があり、人間関係に悩んでおられる方はこの映画をぜひみてください。他人との接し方を考えたい方にオススメしたい作品です。
物語は、脊髄損傷で体が不自由になってしまった富豪のフィリップと、その介護をすることになったスラム街に住む黒人の青年ドリスとの交流を描いています。
体が不自由な富豪と貧民層の青年。この二人仲良くなれるの?
ここだけ読むと上手くやっていけそうなイメージが全くしませんよね。
この作品の見所は主に二つです。
- 正しい人との接し方とは
- 身分違いの友情は成立するのか
それでは、この作品の魅力について紹介していきます。
正しい人との接し方とは
正しい人との接し方とはどういったものでしょうか?
この映画を見ると、それは目の前にいる相手のありのままの感情を理解しようとすることだと気づかされます。
この映画は体の不自由な富豪のフィリップを、スラム街に住む青年ドリスが介護をすることになる所から始まります。
身分の違い過ぎる二人。どう考えても上手くいきそうにありませんが、想像の通り最初はうまくいきません。
とにかく、このドリスのとる行動がヒドイ!
雇い主を相手にまともな敬語も使えませんし、病人を相手にタバコを勧めたりします。常識で考えたらあり得ません。
ですが、フィリップは自分のことを病人としてではなく一人の人間として扱ってくれる彼と次第に親しくなっていきます。
この時に私はふと思いました。私達が普段あたり前だと思っている障害者や病人への気遣いは、本当に正しい事なのか? 間違っていると思いたくありませんでしたが、彼ら全員がそれを本当に必要としているのか疑問に思いました。
病人に限らず、会社の上司やお客様への対応に関して、相手への配慮のつもりが、自分の固定観念からくる独善的な行動になっていないのかと考えてしまいました。
そうやって考えてみると、相手の気持ちを考えるということが出来ていなかったことにこの映画を通して気づかされました。
身分違いの友情は成立するのか
体の不自由な富豪と貧民層の青年が仲良くなれるのでしょうか?
先に言ってしまうと、なります! その過程をぜひ見てください!
まったく立場の違う二人。この二人が仲良くなれるのか疑問です。現実の世界では出会うこと自体ありえないと思います。
「フィクションなんだから何でもありだろ?」
と思われている方に言っておきます。
この映画は、ほぼ実際にあった出来事を元に作られた実話です!
実在の人物であるフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴと、その介護人アブデル・ヤスミン・セローをモデルにしています。
1993年にパラグライダーの事故で四肢麻痺になってしまったフィリップと、10年以上も傍にいてくれた介護人アブデルの関係を参考にして作られています。
現実にあった事だからこそ、フィクションの世界にあるご都合主義というものはなく、見ていてすごく感動させられます!
二人の関係がどう進展していくのか、この作品の最大の見所だと思うので、ぜひ見てください!
さいご
今回は、『最強のふたり』というフランスの映画を紹介しました。
見所をまとめると、
- 目の前にいる相手のありのままの感情を理解しようとすることが大切だと気づかされる
- 身分違いの友情をどうやって成立させるのか、その過程が面白い
この映画を見ていると、自分のしてきた行動は本当に正しかったのか、相手のためになっていたのか、人との接し方をメチャクチャ考えさせられます。思いやりと言う、答えのない問題にちょっとした気づきを与えてくれる筈です。
この作品はみなさんの人生にも良い影響を与えてくれると思います!
興味を持って頂けたならぜひ見てください!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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