こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、神社に参拝した時に守るべき作法を紹介します。
みなさんは神社に参拝したことはありますか?
- お正月になると毎年お参りする
- ご利益をもらおうと立ち寄ったことがある
- 近所にあるのは知っているがあまり行かない
調べてみると分かりますが、日本に住んでいる私達にとって神社と言うのはスーパーやコンビニのようにものすごく身近にあります。神社などありそうもない、オフィス街の一角にあったりするのも珍しくないです。
むしろ、ショッピングセンターなどのない田舎にも存在するので、より私達の生活に密着していると言えるかもしれません。
そんな場所に参拝しないのはもったいないと思いませんか?
これから紹介する、神社に参拝した時に守るべき作法は主に四つです。
- 鳥居の前でお辞儀する
- 参道の真ん中は避ける
- 手水舎で口と手を清める
- 二拝二拍手一拝
具体的に解説します。
鳥居の前でお辞儀する
神社に着いた時、まず玄関口でもある鳥居の前でお辞儀をしましょう。鳥居が複数ある場合は、その鳥居をくぐる前に毎度お辞儀をしてください。
これは神社巡りを趣味にしている私もよく使っているのですが、参拝する際にオススメの方法として、メチャクチャ偉い人の家にお邪魔する時をイメージしてみてください。
その時、鳥居というのは偉い人の家の玄関口にあたります。玄関口を無言で素通りするというのは失礼に思いませんか?
誰かの家にお邪魔する際は大体、玄関口あたりで軽い挨拶を交わすと思います。
なので、鳥居をくぐる前には挨拶としてお辞儀をしてください。帰る時もしっかりと挨拶として鳥居をくぐった後に振り返ってお辞儀をしましょう。
「鳥居が複数ある場合はどうすればいいの?」と疑問に思われた方に説明すると、毎回お辞儀をしてください。伏見稲井大社のように千も鳥居がある場合は別にして、なるべく鳥居をくぐる毎にお辞儀をしておいた方が良いです。
なるべく大きな一軒家を想像してみてください。鳥居が複数あるということは、家の中で分かれている玄関のドアと部屋のドアをイメージをしてみましょう。
玄関だけでなく、部屋の前でも丁寧に挨拶をする人の方が好感を持てませんか?
ですので、鳥居では神様の家にお邪魔するという気持ちで、挨拶としてお辞儀をするようにしましょう。
参道の真ん中は避ける
参道を歩く時、真ん中を歩くのは避けましょう。『正中』と呼ばれる神様の通り道なので、邪魔にならないようできるだけ端を歩いてください。
参道とは鳥居をくぐった後に、本殿まで続いている道のことです。山道や石畳、玉砂利が敷き詰められていたりと、神社によって様々です。
この参道の真ん中は『正中』と呼ばれる神様の通り道です。その為、神様が通る際に邪魔をしてしまわない様に端を歩く必要があります。これは意外と知っている人は多いかもしれません。
ただし、例外もあります。伊勢神宮など混雑する神社に参拝した際に、どうしても端を歩けない時は真ん中を歩いてもいいです。玉砂利の上を歩くことはお清めの意味もあるそうなので、問題はありません。
「絶対に端を歩くぞ!」と意気込むのではなく、なぜ参道では端を歩く必要があるのかを理解し、参拝に来た周囲の人たちに迷惑を掛けず、相手に礼を尽くすよう心掛けてください。
手水舎で口と手を清める
- 右手で柄杓を持ち、手水を掬う
- 掬った手水を左手にかけて清める
- 柄杓を左手に持ち替えて、右手を清める
- 柄杓を右手に持ち替え、左の手のひらに手水を溜めて口に含む
- 口に含んだ手水を静かに吐き出す
- もう一度、左手に手水をかけて清める
- 最後に、柄杓を立てて柄の部分に水を流し清めてから、元あった場所に戻す
参拝の際は、まず手水舎で手と口を洗いましょう。お正月などに参拝をしたことのある人は誰でも経験したことがあると思います。
これは、『禊』という罪や穢れを洗い清めるための儀式を簡略化したもので、神様に会う前に失礼のないよう心と体を清める行為です。参拝をした時には必ずしておくことをオススメします。
注意してほしいのは、手水舎に直接手を突っ込む、柄杓から直接手水を口に含む等の行為は避けましょう。
手水舎は、参拝する前に、失礼のないように私達についている穢れを落とすために行っています。水に直接手を入れる、柄杓に口をつける等は自分についている穢れを直接移すようなものなので、後に使う人に迷惑をかけてしまいます。絶対にやめましょう。
たまに、水が干上がっていたりして手水舎のない神社に出会うことがあると思います。その時は「どこかで身を清めないと!」などと気にせずに参拝しても問題はありません。
ただ、どうしても気になる場合は、
- 玉砂利を歩く
- 鈴を鳴らす
これらにも穢れを祓い、身を清めるという意味があるので試してみてください。
二拝二拍手一拝
- 神前(賽銭箱の前)に立ち、姿勢を正して45度の礼をする
- 投げるのではなく、静かにお賽銭を入れる
- 鈴がある場合は、この時に鳴らす
- 背筋を伸ばしてから、二回、腰を90度に曲げる深いお辞儀をする
- 胸の高さで両手を合わせる。この時、右手を少し手前にずらしておく。
- 肩幅くらい両手を開いて、二回、手を叩く
- 胸の前で両手を合わせて、お祈りをする
- お祈りをした後、一回、腰を90度に曲げる深いお辞儀をする
- 最後に、45度の礼をしてから離れる
『二礼二拍手一礼』という言葉はみなさんも聞いたことはあると思います。この『礼』というのは腰を30度くらいに曲げたお辞儀のことで、軽い挨拶を表しています。『拝』というのは腰を90度に曲げた深いお辞儀のことです。
なぜ『礼』ではなく『拝』にしているかというと、拝の方が相手を敬う気持ちを強く表しているからです。
一度でもマナーの勉強をしたことのある人は、お辞儀の角度について、深いお辞儀の方が丁寧だと何となく理解できると思います。
神社に参拝するというのは、メチャクチャ偉い人の家にお邪魔するようなものです。失礼のないよう、自分のできる最上級の礼を尽くす必要があります。ですので、ここでは『拝』という言葉を使っています。
少しでも礼を尽くして参拝したいと思ったなら、『二礼二拍手一礼』ではなく『二拝二拍手一拝』に変えてみてもいいかもしれません。
さいご
今回は、神社に参拝した時に守るべき作法を紹介しました。
まとめると、
- 鳥居の前でお辞儀する
- 参道の真ん中は避ける
- 手水舎で口と手を清める
- 二拝二拍手一拝
ここで紹介しているのは参拝を趣味にしている私が実践している方法なので「お辞儀の角度に気をつけよう」というよりも失礼のない態度でいるよう心掛けてほしいです。
あと間違ってほしくないのは、ここで説明しているのは参拝のマナーであり、お願い事をする時などにしておくとよい事です。
神聖な場所だと変に緊張したり、作法がよくわからないからと避けたりはしないでください。神社は私達の生活に深く根付いた場所であり、都会の中でも比較的緑の多い場所なので、疲れた心を癒すために軽い気持ちで立ち寄ってみてほしいです。
この記事をきっかけにして、神社を利用してくれる方が増えてくれると嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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