こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、心理学の『単純接触の原理』を紹介します。
みなさんは、『単純接触の原理』という言葉を聞いた事はありますか?
たぶん、聞いた事のある方は少ないと思います。ただ『単純接触』という言葉から何となく「人と会うことと関係しているのかな?」と感じているかもしれません。
ここでは、あまり馴染みのない心理学の用語『単純接触の原理』に関して分かりやすく説明していきます。
『単純接触の原理』とは?
先にざっくりとした説明をしますと、『単純接触の原理』とは会う回数を増やすことで好意を抱きやすくなるという人間の特徴を表現した用語です。
もう少しわかりやすい言い方をすると、人というのは何度も会って見慣れていくと、その相手に対する警戒心が薄くなって、好意を持ちやすくなるという心理的な効果を表しています。
これはアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱しました。
正直な話「顔を合わせる回数を増やしたくらいで、そんな変わる?」と疑問に思うかもしれません。実は、アメリカのとある教師が『単純接触の原理』の効果に関わるある実験を行っています。
それは『ゴミ袋男の実験』と呼ばれるもので、簡単に説明しますと実験を実行した教師は、ゴミ袋を被った男を決まった曜日の授業に出席させて、教室にいる他の学生がどんな反応をするのか調査したそうです。
その実験の結果を簡潔に言ってしまうと、最初こそ学生たちはゴミ袋男を恐怖心から遠巻きに見ているだけでしたが、しばらくすると好奇心が芽生えたのかゴミ袋男に話しかける学生が出てきて、最終的には交流も生まれて友情らしきものまで見られるようになったそうです。
この『ゴミ袋男の実験』は心理学者のロバート・ザイアンスが『単純接触の原理』を説明している論文の冒頭で出てきます。この実験の存在をきっかけにして、彼は「本当に接触する回数を増やせば、好意を抱きやすくなるのか?」という疑問を持ち、トルコ語や漢字、見ず知らずの人の写真を使って実験を行っています。
ようするに『単純接触の原理』というのは、一般人である私達が「それって本当に効果あるの?」と懐疑的な視点を向けるずっと前から、多くの実験を行い証明された方法だという事です。
なので、もしも好意を抱いてほしい異性などいるなら、ぜひ『単純接触の原理』を意識してみてください。
さいご
今回は、心理学の『単純接触の原理』を紹介しました。
まとめると、
- 『単純接触の原理』とは会う回数を増やすことで好意を抱きやすくなるという人間の特徴を表現した用語
- 『単純接触の原理』というのは、一般人である私達が「それって本当に効果あるの?」と懐疑的な視点を向けるずっと前から、多くの実験を行い証明された方法
最後までお読み頂きありがとうございました。
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