【神の存在こそが今の社会をつくった?】人間社会において神話の生まれた理由

神社

こんにちは! 物書きの忍者です!

今回は、人間社会において神話の生まれた理由を考えてみたいと思います。

みなさんは、なんで神話なんてものが存在しているのか疑問に思ったことはありませんか?

大昔から長い年月を掛けて語り継がれてきたものですけど、科学によって神の所業とされていた不可思議なあらゆる現象の原因が解明されてしまった今では、疑問に思ったことのない方はいない筈です。

そもそも、私たちのご先祖様たちは、たぶん実際に神様の姿なんかを目にしたわけでもないのに、どうして神話という形で神の存在を語るようになったのでしょうか?

ここでは、そんな存在している事に疑問を感じてしまう問題、人間社会において神話の生まれた理由について考えていきます。

人間社会において神話の生まれた理由

先に結論から述べますと、人間社会において神話の生まれた理由とは『大勢の人が協力し合って生きていくために必要不可欠だった』からです。

もう少し具体的に言うと、神話とは、今ある社会が形成されるための副産物として誕生したのではなくて、人々がという生物の対応として想定されている以上の大規模な集団として生きていくために、なくてはならないものだったのです。

そもそもの話ですけど、私たちの知っているような『神話』の始まり、起源というのは一体どんな感じだったのでしょうか?

物凄くざっくりとした説明をしますと、神話の起源というのは、地震のような多くの人に被害をもたらしながらも、大昔に人々の理解できなかった自然現象に対して「これらはきっと、自分たちとは比べ物にならない程の力を持った、天上の存在が起こしているんだ!」みたいな想像をしたことがきっかけでした。

ようするに、『神話』というのは大昔の人々が、自分たちには理解できない、実現や説明の不可能な何かを誰かに説明するための手段として誕生したのです。

それを踏まえたうえで、少しだけ考えてみてほしいんですけど、そもそもの話、人間って生き物がここまで協力して文明を築けてこれたことを不思議に思いませんか?

だって、嫌な言い方になりますけど、人間に限らず生き物というのは他者と争うようにできています。表面上は平和とされている現代でさえ争いが無くなっていないのに、深く思考することができず今以上に野蛮であったであろう大昔の人々が、何事もなく手を取り合って生きていけるというのは納得しかねる話だと思います。

実を言いますと、その大昔の人々が手を取り合って生きていくためのきっかけとして存在していたのが『神話』なのです。

どういうことかと言いますと、前提としまして、今でも争いの絶えない人間という生き物が、何の理由もなく協力して生きていくことは困難です。そこで必要となるのは、簡単に言ってしまうと『共通する目的や思想』なのです。

例えばの話で、アニメ作品である『ドラえもん』の映画を想像してください。あれって、なぜか普段はいつものび太をイジメてばかりいる筈のジャイアンスネ夫が一緒になって戦っていますけど、なぜでしょうか?

その理由をざっくり説明しますと、のび太ジャイアンが協力しなければいけなくなるような共通の強大な敵の存在に立ち向かうためです。

ようするに何が言いたいかというと、この共通の強大な敵を前にしていがみ合っていた者同士が協力をしたのと同じように、大昔の人々が手を取り合って生きていくためにも「一緒に敵に立ち向かおう!」みたいな『共通する目的や思想』が必要で、その役割を担っていたのが『神話』だったのです。

『神話』というのは、どうしても私たちのイメージとして社会が時代とともに形成されていく際に誕生した副産物のように捉えられがちですけど、実際はそもそも『神話』というものが存在しないと現代の社会そのものが生まれなかった可能性もあったのだと理解しておきましょう。

さいご

今回は、人間社会において神話の生まれた理由を考えてみました。

まとめると、

  • 人間社会において神話の生まれた理由とは『大勢の人が協力し合って生きていくために必要不可欠だった』から
  • 神話とは、今ある社会が形成されるための副産物として誕生したのではなくて、人々が町や国という生物の対応として想定されている以上の大規模な集団として生きていくために、なくてはならないものだった

最後までお読み頂きありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました