こんにちは! 物書きの忍者です!
今回は、2018年に公開された映画『祈りの幕が下りる時』を紹介します。
みなさんは、『新参者』という言葉を知っていますか?
仲間になってから日の浅い新入りなんかに言われる言葉です。正直、あまり使われる機会を目にすることはないと思います。ただ、ここでいう『新参者』とは少し意味が違います。
ここでいう『新参者』とは、日本橋の刑事加賀 恭一郎(かが きょういちろう)を主人公にした『泣けるミステリ』として知られているシリーズ作品のことです。この映画は、シリーズ作品の完結編とされています。
ここでは、泣けるミステリの集大成ともいえる映画『祈りの幕が下りる時』の魅力について紹介します。
主人公の過去に関わる謎
この作品の見どころは、主人公である刑事『加賀恭一郎』という人物の過去について描かれているところです。
そもそもこのシリーズ作品では、日本橋を舞台とし、登場する人物の心情に深く焦点を当てた『人情劇』ともいえる謎解きを中心に展開しています。
そのため、ただ単純に「こいつが犯人だ!」という犯人当てみたいな形にはならず、その犯人がなぜ罪を犯し、その周囲にいた人達のとった不可解な行動の理由を見せられることで感動する構成になっています。
つまり『謎解き+感動』という二つの要素を楽しめるお得なシリーズ作品なわけです。
この映画では、そんな感動できることを前提とした作品でありながら、そこに完結編として『主人公の過去』という要素を取り入れています。
『新参者シリーズ』では、主人公の父親に関してはシリーズを通して語られていたのですが、母親のこと、そして主人公が16年間ずっと日本橋で刑事をしていた理由なども語られてきませんでした。
その『シリーズ最大の謎』について描かれているのがこの作品なわけです。
感動させられる人情劇
先に言っておきますと、この作品は『犯人当て』みたいなものを求めている方には物足りなく感じるかもしれません。
なぜならこの作品は『謎解き+感動』という要素が掛け合わさっているので、謎解きの要素はもちろんあるんですけど、どうしても感動する『人情劇』として見てしまうと思うからです。
その理由は何も謎解きとしての要素が弱いからではありません。むしろ、感動する要素がメチャクチャ強いせいなのです。
この映画では、物語の中に描かれた主人公の家族のこと、事件関係者の家族のことなど、とにかく複雑な人間関係とそんな登場人物たちの織り成す感情の波によって「犯人は誰なのか?」という謎以上に、話の端々で映るその人物たちの心情や世界観に見入ってしまうのです。
正直、謎解きが大好きな私でさえ途中から「犯人は誰だ?」なんてことを忘れて、食い入るように見ていました(汗)
最近、感動する映画に出会えていない方なんかは、試しにこの映画を視聴してみませんか?
さいご
今回は、2018年に公開された映画『祈りの幕が下りる時』を紹介しました。
まとめると、
- 主人公である刑事『加賀恭一郎』という人物の過去について描かれた作品
- 謎解きの要素と、感動できる要素を掛け合わされた映画
最後までお読み頂きありがとうございました。
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