認められることは他人の課題【承認欲求の持つデメリット】

書評

こんにちは! 物書きの忍者です!

今回は、承認欲求の持つデメリットについて紹介します。

みなさんは誰かに認められたいと思ったことはありますか?

  • 有名な大企業に就職する
  • 難しい大学に入学する
  • とりあえず資格を取ろうとする

などなど、そこで明確にやりたいことがあるわけではなく、周囲の人に褒められたいという理由で始めてしまうことはあります。このように、誰かに認めてほしいと思うことはみなさんも一度はあるはずです。

みなさんに質問です。客観的にみて、「誰かに褒められたいから始める」というのは、動機としてちょっと疑問に思いませんか?

そこで、今回はアルフレッド・アドラーさんの著書『嫌われる勇気』を参考に、誰かに認められたいという承認欲求のデメリットと、その欲求を捨てた後どうすればいいのかを紹介します。

これから紹介することの要点は主に二つです。

  • 認められることは他人の課題
  • 自分のコントロールできる課題に取り組む

具体的に説明します。

認められることは他人の課題

課題には自分のコントロールできるものと、他人にしかコントロールできないものが存在し、他人からの承認とは他人の課題に依存している。

アルフレッド・アドラーさんの著書『嫌われる勇気』では、承認欲求で行動することは捨てるべきだと語られています。

それはなぜでしょうか?

そもそも、私達の行動の多くは「親に褒められたくて」「友達に自慢したかったから」など誰かに認められたいという思いを動機にして始めることが殆どです。なぜ捨てるべきなのでしょうか?

その理由は、他人からの承認は自分ではコントロールできない課題だからです。

もう少しわかりやすく言うと、誰かに認められたいという行為は、他人がその『承認』という決定権を持っており、認められようとしている私達に決定権がないということです。

例えば、あなたが『親や友達に認められたい』という動機から地元で一番有名な大学に受験しようとしたとします。

その時、大学に入る為に勉強したり、大学の情報を収集したりなど、その人自身の努力によって『大学に合格する』という目的に向かって課題をコントロールできます。

しかし、もし目指していた大学に合格できたとして、肝心の『親や友達に認められたい』という目的は達成できるのか、少し考えてみてください。

「褒められるに決まってる!」と思う方はいるかもしれません。確かに、私達の手の届かない様な名門の大学に血のにじむ努力をして入ったとすれば、認められるかもしれません。

仮に、その地元でも有名な大学を目指していたのが、既にその大学の入試問題で簡単に満点をとれるような天才だった場合はどうでしょうか。そんな人が「俺は努力してこの大学に入ったぞ!」と叫んだとして素直に褒められますか?

これは極端な話でしたが、要するにこの『褒める』というのは、それを見ていた他人にしかコントロールできず、それを求めていた本人にはいくら努力しても効果がない場合もあるということです。

この自分でコントロールできる課題と他人にしかコントロールできない課題について、アルフレッド・アドラーさんは『課題の分離』と呼んでおり、承認欲求は他人の課題に依存することなので捨てるべきだと語っているわけです。

自分のコントロールできる課題に取り組む

『課題の分離』を行い、認められたいという他人に依存した課題を捨て、自分の努力し試行錯誤できる課題を取り組むようにし、自己満足をする。

他人からの承認を求めて行動することは捨てるべきだと何となくわかりました。

ここで質問なのですが、承認欲求を全て捨てる必要はあるのでしょうか?

「今更なにを言っているんだ?」と思われるかもしれません。しかしよく考えてみてください。

現在、世の中に存在していることの多くは『誰かに認められたい』という思いから始まっているのは事実ですし、ぶっちゃけ私がブログを書いているのも『誰かに認められたい』という承認欲求からきています(汗)

「どうしたら上司に評価されるんだ?」などと相手に認められること自体に目を向けなければ承認欲求を利用することは悪い事ではない気がしませんか?

ここで大事なことは、自分のコントロールできる課題にだけ取り組み、他人の評価は期待せずに自己満足だけしておきましょう。

例えば、先程の大学の話だと『親や友人に褒められたい』という目的は他人に依存しているので避けるべきです。

しかし、『周りから褒められている』と思い込むことはその人自身でコントロールできます。少し性格が悪いように感じるかもしれませんが、自己満足というのは他人からの評価と違い、自分でコントロールできます。

どうしても承認欲求を捨てきれない人は、自分のコントロールできる課題に取り組みながら、自己満足を利用してみてください。

さいご

今回は、アルフレッド・アドラーさんの著書『嫌われる勇気』を参考に、承認欲求の持つデメリットについて紹介しました。

要点をまとめると、

  • 認められることは他人の課題
  • 自分のコントロールできる課題に取り組む

自分にはどうすることもできない他人からの承認を捨てて、自分のコントロールできる課題をしてみましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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