こんにちは！ 物書きの忍者です！
今回は、報酬を設定することのデメリットについて考えてみたいと思います。
みなさんは、何かやりたくないことをする際にご褒美を用意したことはありますか？
勉強や運動など、どうしても面倒に感じてしまう用事を行うために、達成の報酬としてご褒美を設けたことのある方は大勢いると思います。よく例えとして使われる馬の前にニンジンをぶら下げる行為と同じで、ご褒美を用意することは私たちのやる気を出させることがあります。
ここでは、そんな私たちが当たり前のように使っている手段に関して、報酬を設定することのデメリットを考えてみたいと思います。
報酬を設定することのデメリット
先に結論から言いますと、報酬を設定することのデメリットとは『やる気になる原因を見失う』ことです。
もう少し具体的に言うと、なにか面倒なことを行う際にご褒美を用意するというのは、その面倒とされる行動による達成感や楽しさというものを感じにくくなり、どうしてもご褒美に気を取られて、ご褒美が無くなっただけで簡単にやる気を減退させることに繫がってしまうのです。
前提としまして、やる気が起きない時に報酬を設定するという方法は良く知られていますし、実際に、ごく短い時間には高い効果を発揮してくれます。そのため、私たちは当然のように、子どもに何かを教える際などにはお菓子を準備するなど、報酬を設定することが多いです。
そんな私たちのよく使う方法なのに、デメリットなんてあるのでしょうか？
ぶっちゃけてしまいますと、デメリットはあります。その報酬を設定することに関するデメリットとは、簡単に言ってしまうとやる気の減退です。
どういうことかと言いますと、例えばの話で、自分が子どもの頃にやった朝のラジオ体操を想像してみてください。そこでは、参加するごとにスタンプをもらえるシステムがあり、そのスタンプを集めることでほしい物と交換できるとしましょう。
ここで少しだけ考えてみてほしいんですけど、仮に、そうして朝のラジオ体操に参加している際に、誰かから「ラジオ体操って楽しいの？」と質問をされたとして、自分なら何と答えるでしょうか？
たぶん大半の人は「わかんないけど、スタンプがもらえるから参加している」と答える筈です。続けているうちにラジオ体操を楽しく感じる人も出るかもしれませんけど、殆どの人はスタンプが自分の欲しい商品が手に入る分まで溜まったら、あっさりやめてしまうと思います。
ようするに何が言いたいかというと、私たちが当たり前のようにしている報酬を設定する行為というのは、朝のラジオ体操のスタンプのように、ラジオ体操そのものの楽しさなどに気付く可能性を低くさせて、報酬が無くなるとやめてしまう程にやる気や目的を希薄なものにしてしまうのです。
もちろん、何かを始めるきっかけとして一時的にご褒美を設定することは昔から使われているように有効な手段ではあります。しかし、安易にそればかりに頼ってしまうのも問題です。
もしも、報酬がない時にやる気が起きないなどというデメリットに関して少しでも危機感を持ったなら、できるだけ『やる気になる原因を見失う』ことを意識して、シンドイかもしれませんけど報酬のない状態でも面倒な作業をすることを躊躇わず行うようにしましょう。
さいご
今回は、報酬を設定することのデメリットについて考えてみました。
まとめると、
- 報酬を設定することのデメリットとは『やる気になる原因を見失う』こと
- なにか面倒なことを行う際にご褒美を用意するというのは、その面倒とされる行動による達成感や楽しさというものを感じにくくなり、どうしてもご褒美に気を取られて、ご褒美が無くなっただけで簡単にやる気を減退させることに繫がってしまう
最後までお読み頂きありがとうございました。
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